最新情報

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父島ではサークル活動のひとつとして毎月1回、幼児から小学校低学年を対象にした読み聞かせを行う“おはなし会”が開かれています。3月は旅立ちの季節として、島で長い間行われている活動を知ってもらうことを目的に「島ネコマイケルの大引っ越し」の紙芝居と、3月11日に起こった東日本大震災を忘れず心に刻んでもらうことを目的に絵本「ハナミズキのみち」の読み聞かせ、さらに海へ旅立つ子ガメの姿に島を出て世間の荒波へ乗り出す子供達を重ね合わせた応援歌でもある「アオウミガメの旅」の寸劇と合唱が毎年行われています。今年は紙芝居も新しくなり、紙芝居の最後に東京に行ったネコたちの様子や活動による成果を子供達に伝えました。幼児に分かりやすく説明するのはとても難しいのですが、終わってから「えほんをよんだことがあるけど、きょうおはなしをきいて、よくわかるようになりました」と伝えてくれた5歳の男の子がいました。マイケルのお話を取りあげてくださるスタッフの皆さまに今年も感謝いたします。

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「猫の日」のねこまちには、親子ネコが滞在しています。母ネコ;ふうなちゃんは1月26日父島夜明山で捕獲されました。山中のスタッフからネコ捕獲を伝える電話がかかってきた時は、その興奮した声に、すぐにネコが捕獲されたことが分かりました。「捕獲を確認した時は、夜明山に響き渡るような声で叫びましたよ!」と下山後に話してくれました。前日からの雨で被毛が濡れた状態で、ねこまちに運び込まれた灰白ネコは、傍からみても妊娠が疑われる大きなお腹をしていました。そして29日朝、トイレの中で授乳するふうなちゃんと子ネコ4匹を確認しました。センサーカメラ写真からおよそ1歳のふうなちゃんは初産と思われ、体調がイマイチながら甲斐甲斐しく子育てを続けていて、子ネコたちは順調に成長しています。ねこまちで子育てを見守るたびに、これを森の中でやっているのだから母ネコは本当に逞しい…といつも感じてしまいます。この子ネコたちは、来週から島内で飼育希望者を募集する予定です。

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「島ネコ マイケルの大引っ越し」の絵本を使った大型紙芝居は、2010年6月のねこ待合所開所式の際、参加した子どもたちにこのプロジェクトを知ってもらうことを目的に作ったものです。その後は、父島のサークル“おはなし会”に引き継がれ、幼児から小学生を対象にした読み聞かせの中で使ってもらっていましたが、作成から14年以上が経過し、劣化が進んだことから作り替えることにしました。今年も3月旅立ちの季節のお話し会で使ってもらえる予定です。

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オガサワラカワラヒワとアカガシラカラスバトの現状について、島に暮らすみんなで知ること・考えることを目的に1年に1度行われる「ヒワポッポの日」。父島では6日18:30から地域福祉センターで行われました。

オガサワラカワラヒワは近年個体数が激減し、日本でも最も絶滅の危険性が高い鳥のひとつです。絶滅回避のために2020年にワークショップ(WS)を開催し、保全活動に取り組んできましたが、4年が経過した現在も依然として危機的状況が改善されず、2回目の保全計画作りWSが2024年10月〜2025年1月にかけて行われました。今回のヒワポッポの日では、オガサワラカワラヒワの生息域内・生息域外・共生社会での新たな保全計画を伝える内容となりました。会場には島内のWS実行委員や関係者だけでなく、生息域外で活動協力を行なっている上野動物園や横浜市繁殖センターのスタッフにもお越しいただき、これまで行なってきた近縁種であるカワラヒワの繁殖の試みについても紹介がありました。アカガシラカラスバトの最新情報はポスターで発表しました。なお、天候が荒れ海況不良となり、船の運航に変更が生じたため、母島での開催は19日に延期となっています。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1211【寿ちゃん】(母島蝙蝠谷出身)

2024年10月に我が家に迎え入れて3ヶ月が経ちました。長生きをしてほしい思いで寿(ことぶき)と名づけました。ケージが嫌で、2日目にはフリーになり遠慮気味ではありましたが、遊んで甘えてくれました。そんな寿も今では、自己主張をしてくれるようになりました。草の猫じゃらしに目がなく、気がつけばTV(特に動物番組)を見ている個性豊かな箱入り娘に成長し、賑やかに過ごしております。先住猫との別れから1年、我が家に笑いが戻って来ました。ねこまちの皆様には寿との巡り合いを頂き感謝しております。


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