2011年

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「ねこまち」1周年記念として島民のみなさんにお願いした「ねこタイル」は125枚。今回は、東京都や林野庁の職員や小笠原村の議員、観光ガイドや観光協会スタッフ、金融機関やガソリンスタンドのスタッフ、漁師さん、スーパーや土産物屋の店員、パン屋さん、先生、小中高校生、主婦など…様々な方が参加してくれました。さらに今回は多くの母島島民の参加もありました。
ペイントをお願いする際は、捕獲されたネコの写真と捕獲日や場所、さらに受け入れをお願いした動物病院の名前を記した紙と事業を説明するパンフレットを添えているのですが、ネコの特徴をとらえたペイントが多くあります。またオリジナリティ溢れるネコもあり、今回もいろいろなネコが楽しめます。展示スペースには限りがあり、これまで飾っておいたタイルと交換になりましたが、「ねこまち」の西側壁面いっぱいに飾った「ねこタイル」をみなさん是非見に来てください。
7月には、島の子供たちを対象に“もっと知り隊 −島で暮らすネコ編−;山のネコを東京の動物病院に届けよう”というタイトルでBIO遊び隊を開催します。その時子供たちに、最近捕獲されたネコのタイルペイントもしてもらう予定です。

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120名を超える人々との『ネコ舎開所ぱーてぃー』から1年が経ちました。山域全体に捕獲範囲を拡大するにあたり、民間助成金によって建てられた「ねこまち」。この1年で「ねこまち」にやってきたネコは142頭。この間「ねこまち」がお休みしたのは7日間のみでした。「ねこまち」では、ネコの飼養と並行し、小笠原村と協力して“集落のネコ対策”にも取り組んでいます。飼い猫の情報や山でのノネコ目撃情報が少しずつですが寄せられています。この1年間で“山域.集落のネコ対策”が島の人々に認識され、少しずつ進んでいることを実感します。
「ねこまち」1周年を記念して、この1年間で東京の動物病院へ搬送されたネコのタイルペイントを島民のみなさんにお願いして行っています。今月下旬には、新しくペイントされたネコタイルを展示していく予定です。

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ねこまち入口のマダガスカルジャスミンが咲き、心を和ませてくれています。
「ねこまち」は小さなプレハブですが、都道に面していることから人々の目にも触れやすく、このため建物の目的が分かることを意識したデザインにしてあります。「小笠原まちなみ景観」に従い色を抑えた造りにしたことから、植物や花で彩を添えたいと思っていたところ、昨年夏、友人からマダガスカルジャスミンをもらいました。ウッドデッキの柱に這わせるように育ててきましたが、梅雨明けを思わせる陽気に、ようやく…ぐんぐん成長しています。
*マダガスカルジャスミン;ガガイモ科シタキソウ属に属するマダガスカル原産のつる植物

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13日現地視察の様子

父島では山域でのノネコ捕獲が広範囲にわたり、ここ数ヶ月は集落地に近い場所でも行われるようになってきています。ノネコたちの行動範囲は山中だけに留まらず、集落周辺にも姿を見せることがあります。『ノネコ0(ゼロ)』を目指し、3月小笠原村により集落地周辺に広がる農地でのノネコ目撃情報の聞き取り調査が行われました。その結果をもとに、先週13日小笠原村・東京都小笠原支庁・小笠原自然文化研究所で現地視察と意見交換を行い、農地をとりまく広範囲な捕獲体制を敷き、ネコ捕獲にはいりました。島民のみなさま、ご理解とご協力をお願いします。

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5月7日世界自然遺産の評価を行う国際自然保護連合(IUCN)の評価結果が明らかとなり、『小笠原諸島』は世界遺産一覧表への「記載」が適当と勧告されたことを受け、島には明るい空気が流れています。
2005年から行われている『ノネコ捕獲』。近年は世界自然遺産登録に向けた外来種対策のひとつとしても位置づけられ、官民が協働で、また多くのみなさんの協力を受け、継続的に行われています。
現在ネコ捕獲隊は原田隊長以下5名。隊員の平均年齢は24歳です。島っ子3名を含む若い隊員たちは、雨の降り続く日を除き、毎日山に入っています。ここ数ヶ月の捕獲効率は、ネコカゴ100個仕掛けて1頭が捕獲される程度。ネコを捕まえるための餌を先に他の小動物に食べられてしまう・・など苦労も多く、捕獲難易度が高い、ほとんど姿を見ることができないネコたちと毎日戦っています。亜熱帯の森の中で、木々や空気の変化を感じ取りながら、山から碧く広い海を眺めながら、ときには大きな声で歌を歌いながら・・隊員の山歩きは続きます。