2016年

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リオデジャネイロから引き継がれたオリンピック・パラリンピックの旗が都内全区市町村を巡回する『東京2020オリンピック・パラリンピック フラッグツアー』が行われます。他の区市町村に先駆けて10月8日小笠原村で「フラッグ歓迎セレモニー」が行われ、この取材のために多くの報道機関が来島しました。空き時間の取材先としてネコ対策も取り上げられ、TOKYO MX、NHK、東京新聞から取材を受けました。

 

 

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8月下旬の午後、東京都杉並区に住む小学5年生の女の子がねこまちを訪ねてきました。自宅近くの図書館で、小笠原のネコ事業について書かれた本『野鳥もネコもすくいたい!』(高橋うらら著、株式会社学研教育出版発行)を見つけ、ねこまちの仕事に興味を持ち、夏休みの自由研究として取り組むことにしたそうです。小笠原に来る前に何度も本を読み、確認したいこと、詳しく知りたいところをたくさんメモしてきていました。インタビューは1時間以上におよび、その後夕方の給餌を一緒に行いました。

自由研究のまとめには「体験を通して、私は3つのことを学びました。①人間が動物を捨てた事により、ふつうは殺されてしまう命があること ②殺される命を少なくしようと努力している人がいるということ ③殺される命を減らすのは、とても大変な事であるということ。けれどがんばり続けている人がいるということ。」そして最後に「私は命を捨てる側の人間ではなく、救う側の人間になりたいと思います。」と書かれていました。東京都内に暮らす小学生にも、私たちの想いが伝わっていることを大変嬉しく思いました。

 

 

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.600【ムサカくん】(母島南崎出身)

引き取りしてから一ヶ月ほど経ちました。初めてウチに来た日は、警戒してほぼキャリーバッグから出てこようとしませんでした。餌もあまり口にせず、初日はコミュニケーションを取ること無く終了しました。2日目からはキャリーバッグの外に出てきたので、キャリーバッグはしまい家の中を自由に動き回れるようにしました。餌もきちんと食べるようになり、トイレも一度粗相しましたが、それ以降ミス無く過ごしています。ただ、餌を食べている時に近づいたり、顔を覗き込むと威嚇して来ます。抱っこも嫌がる状態でした。1週間もすると、餌の器に手を出しても全く反応しないようになりました。甘えた声をだして来るようになり、撫での催促や、おもちゃで遊ぶように要求して来るようになりました。抱っこも全く嫌がらず、こうも変わるかというぐらい甘えん坊になって来ています。最近は、親馬鹿で色々な物を買い与えてしまっています(笑)ムサカと出会わせて頂き、感謝しております。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた中学2年生の里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.627【ゆずちゃん】(母島評議平出身)

小笠原から来た猫の「きなこ」を飼っています。ゆず(島名&愛称;きなこ)はとても元気です。体重が増えてきて、最近はごはんを沢山食べています。毛の色は、前は黒の部分が多かったのですが、茶色が増えてきました。家に来たときには走り回っていましたが、今は大分落ち着いてきました。名前を呼ぶと返事をするようにもなって、少し慣れてきたのかなと思っています。これからも元気に過ごしてほしいと思います。

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2010年から始まった筑波大学大学院生の小笠原自然遺産演習。8月になって台風の影響でおがさわら丸が度々欠航するなか、合間をぬって今年も16名の学生がねこまちにやってきました。宿からねこまちに来る途中で、アカガシラカラスバトを見ることができたようです。ねこまち見学の後、ノネコ対策事業の進捗状況と成果、課題についてレクチャーを受け、ネコのタイル絵を描いてもらいました。小笠原滞在中の天候が心配されましたが、予定の視察はできたようです。世界自然遺産登録から5年が経過した小笠原、学生たちはどのように感じたでしょうか。