2016年

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先月16日母島で150gの子ネコ2匹が保護され、ねこまちにやってきました。ヨタヨタ歩きで生後2週間程度、まだミルクが必要な時期でした。たまたま6日前に捕獲されたネコの乳房がまだ張っていたので、2匹の子ネコを預けてみることにしました。ケージに入れてみると、戸惑うこともなくすぐからグルーミングを始め、間もなく子ネコたちはおっぱいをくわえました。1匹は人工哺乳のサポートが必要でしたが、乳母ネコの愛情をいっぱい受けて2匹とも順調に育ち、今日の船で里親さんの待つ東京へ向かいました。

乳母ネコの切り替えの早さや狭いケージの中で気遣いながら育てていく姿に、ただただ感激しました。まれにセンサーカメラに5-6匹の子ネコを連れた母ネコの姿が写りますが、山の中でも同じように子育てしているんだなぁ…と、その逞しさに単純に感心してしまいます。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.548(母島西台出身)【トラオくん】

我が家に来た時は四ヶ月くらいの時でした。初めて会った時から人懐こく、トイレも完璧で家のどこでもすぐにくつろぐようになりましたが先住猫ちゃんがどうしても受け入れてくれませんでした。甘えたいトラオは嬉しそうに飛びつくのですが先住猫ちゃんはシャーシャー怒り近づかせません。何度も一緒に暮らすのは無理かもしれない…と思ったこともありましたが、トラオが一歳を過ぎた頃から少し落ち着き始め、今では適度な距離をとりながら共存できるようになりました。二人いる息子とはとても仲が良くいい弟ができたようです。よく食べ、よく遊び、甘えん坊なトラオは今では大切な家族です。大変な九ヶ月でしたが出会えてよかったと思います。ありがとうございました。

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小笠原ネコを家族に迎えて間もなく5年になるという里親さんが来島、ねこまちを訪ねてくれました。飼いネコ【豆助くん】(島ネコNo.281;父島時雨山出身)の故郷に是非行ってみたいと昨年旅行を計画したものの台風でやむなく中止、2年越しの来島となったそうです。搬送先の動物病院へ送ったねこまちでの経過サマリーを持参していて、「おがさわら丸のペットルームも気になって見学してきました」と話してくれました。ねこまちには豆助くんを描いた絵をいただき、早速飼養室に飾りました。これまでにたくさんのネコを東京に送り出してきましたが、里親さんに直接お会いできる機会はほとんどありません。こうして島でお会いすることが出来てとても嬉しかったです。

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右;昼食は“そうめん” 格別に美味しかったと好評でした

沖縄でヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどの保護活動行っている、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の獣医師;長嶺隆先生が病院スタッフとともに来島しました。2002年から野生動物保護のためにネコ問題に取り組む長嶺先生とは、小笠原がネコ対策に取り組み始めた頃から交流があり、今回、小笠原のネコ事業計画の見直しにあたり、ネコ捕獲現場、ねこ待合所、海鳥やアカガシラカラスバト、オガサワラオオコウモリの生息地を見てもらい、アドバイスをいただきました。

「ネコは膝のうえで」「希少種だけでなく、その地域に暮らす野生動物を次世代に繋ぐ」この2つの想いを繰り返しお話されていました。

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右;その他のペット用ルーム

1997年3月から19年間就航した二代目おがさわら丸が、今日の竹芝桟橋入港便を最後に引退、7月2日から新おがさわら丸が就航します。就航に先駆け、父島で新船の内覧会が午前中に行われました。新おがさわら丸のペットルームは、大型・中型犬専用、小型犬専用、その他のペットと3つの空間に分かれていて、動物たちはこれまでよりもストレスが少なく乗船できそうです。乗船時間も1時間半短縮され、24時間となります。