2016年

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父島では2010年から山域全体を対象にネコの捕獲を進め、2013年には生息密度をかなり低いレベルまで落とすことに成功しましたが、この時捕りきれなかった、いわゆる“難捕獲”と呼ばれるネコたち数匹が繁殖、産まれた子供たちも全てを捕りきることができず、ここ2年間、捕獲数よりも繁殖スピードが上回ったことで生息数が増え、再びセンサーカメラで多くのネコが撮影される状態となってしまいました。

この事態に対応するため、ここ1ヶ月ネコの捕獲を停止し、経験豊富な若手メンバーで捕獲チームを再編成、捕獲圧を上げ、新しい罠やエサ・誘引剤を試行しながら進める作戦を練ってきました。今日から再始動です。できるだけ短期間のうちにまずは低密度の状態までもっていけるよう頑張りたいと思います。

 

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今年も母島南崎にカツオドリの姿が確認されました。昨日調査に入ったスタッフから「南崎半島部で営巣を確認!」と嬉しい報告がありました。今年は海鳥繁殖地保護フェンスの工事があり、4月中旬までかかってしまったことから海鳥への影響を心配していましたが、無事営巣を確認できたようです。カツオドリの営巣は3年連続となります。昨年は、残念ながらヒナの誕生はみられませんでしたが、今年は是非…と願います。

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小笠原の山域で捕獲されたネコたちは、東京都獣医師会に所属する動物病院に受け入れていただき、健康状態のチェックや人に馴れる訓練、避妊去勢手術を行い新しい飼い主さんを見つけてもらっています。これまで共立製薬株式会社の協力を得て、「保護犬・保護猫の譲渡活動支援サイト Veterinary Adoption」でご紹介いただいていました。

https://www.veterinary-adoption.com/search/index.php?animal=cat&special=333

この度、小笠原村でも東京へ搬送したネコの里親さんを募集するホームページ「小笠原ネコプロジェクト」を開設しました。小笠原の森で保護されたネコに関心のある方は、是非ご覧ください。

http://www.ogasawaraneko.jp/

この度の震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。余震の続くなか、不安な日々を過ごしていることと思います。早期の復興を心よりお祈り申し上げます。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.581(父島大滝出身)【ロンくん】

動物病院から譲り受けて、ちょうど1ヶ月程経過致しました。威嚇する仕草は相変わらずですが、触るとすぐゴロゴロ喉を鳴らして、ご飯の催促などの時にはしつこい位甘えてきます。人間を噛んだり引っ掻いたりせず、優しい子で主人も私もメロメロです(笑)。オモチャで遊ぶことが大好きで、元気いっぱいです。こんな可愛い猫を頂きましたことを感謝申し上げます。