2017年

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カツオドリのヒナ

今日、母島南崎海鳥繁殖地に調査に入ったスタッフから3羽のカツオドリのヒナを確認したと連絡がはいりました。今年も順調に子育てを行っているようです。

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今夏は昨年に比べて集落周辺に現れるあかぽっぽの数が多くなっています。今朝は若鳥を含む7羽ものあかぽっぽが自宅の庭にいた…と友人が知らせてくれました。

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岩の上に3羽、右端中央に1羽

山を巡回中の父島ネコ捕獲隊員から1枚の写真が送られてきました。画面には4羽のアカガシラカラスバトが写っています。これまでも巡回中にアカガシラカラスバトを見かけることはありましたが、4羽一度に見たのは初めてで嬉しくなって連絡を入れたようです。ネコ捕獲隊にとって活動の目的は山中のネコを捕獲し低密度にすることですが、成果は保全対象種であるアカガシラカラスバトなどの希少野生動物が復活することで、今日の景色は活動を始めた頃には見ることができなかった風景です。気温も湿度も高い小笠原の夏、突然スコールに見舞われることもありますが、4人で分担しながら毎日山を歩いています。

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母島ネコのタイル絵も描いてもらいました

母島小学校の4・5・6年生が社会科見学を目的に2泊3日で父島に来ています。最終日の午前中、5年生6名がねこまちにやってきました。ふだん身近な人が携わっている活動ですが、この取り組みについてきちんと学習するのは初めての機会で、レクチャーはみんな真剣に聞いていました。この日ネコの飼養室には母島ネコが3匹いて、親しみをもって給餌体験も行いました。秋には南崎校外学習が行われ、この活動が始まるきっかけとなった場所(海鳥繁殖地)を実際に訪れる予定で、さらに理解が深まることと思います。

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今年も6月中旬から集落周辺にアカガシラカラスバト(通称;あかぽっぽ)が出現しています。かつて「森の中に暮らす幻の鳥」と呼ばれていたあかぽっぽですが、継続した保全活動の成果として生息数が少しずつ回復。2012年頃より夏季になると餌を求めて集落周辺に姿を見せるようになり、島で暮らす人々にとっても身近な鳥となりました。同時に人の生活圏とあかぽっぽの生息地が重なるようになると交通事故やガラス窓への衝突といった事故も起こるようになりました。今年もすでに数件の事故が起こっています。
島に暮らすみなさま、この時期は特に早朝、海岸近くのカーブや下り坂はゆっくりと思いやり運転をお願いします。また木々の映るガラス窓はカーテンやブラインドで覆うか、バードセイバーを貼ってください。警戒心の薄いハトはネコの存在も気にかけません。ネコは本能的に動くものに反応しますので、逃げ出さないようにご注意ください。ご協力よろしくお願いします。