読売新聞で紹介
小笠原諸島は6月26日に返還50周年を迎えました。これに合わせ多くの報道機関が来島し、小笠原ネコプロジェクトも数社から取材を受けました。このなかのひとつ、読売新聞に「小笠原の野猫 本土でペットに」という見出しで6月30日に掲載されました。
小笠原諸島は6月26日に返還50周年を迎えました。これに合わせ多くの報道機関が来島し、小笠原ネコプロジェクトも数社から取材を受けました。このなかのひとつ、読売新聞に「小笠原の野猫 本土でペットに」という見出しで6月30日に掲載されました。
今朝ねこまちでネコたちのお世話をしているところに、小笠原ネコを引き受けてくれた里親さんが訪ねてきてくれました。飼いネコは、昨年8月父島時雨山で捕獲された黒ネコ「ジャスティン・ジャマーノ」くん。ビビりで噛み癖があって、慣れるのに少し時間がかかったようですが、優しい里親さんに見守られながら、今はとても幸せな生活を送っているようでした。ネコの捕獲作業にあたったスタッフとも会うことができ、短い時間でしたが小笠原のネコ対策やジャスティンくんの様子についてお話することができました。お会いできて嬉しかったです…。
写真提供;塩田友紀さん
ネコ対策が進み、集落周辺にアカガシラカラスバト(通称;あかぽっぽ)が姿を見せるようになったのは2012年からです。毎年この時期になると集落内での目撃が多くなりますが、最近では父島集落内に位置する大神山公園でも繁殖が確認されるようになりました。今年も5月20日頃から、奥村地区や宮之浜地区で早朝複数のあかぽっぽが目撃されています。近年山域でのネコ生息数は、繁殖に捕獲が追いつかず増加傾向にありますが、守っていきたいアカガシラカラスバトのこのような光景を見ることができるようになったことは大変嬉しく思います。
― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―
島ネコNo.781【エイトくん】(父島夜明山出身)
エイトがわが家へ来て1週間がたちました。初日は隠れていましたが、翌日には遊び始め、3日目には甘えてくれるようになりました。名前を呼ぶと返事をして、来てくれます。甘えん坊で、赤ちゃんのようです。とってもかわいいです。子猫ではないし、クールに距離を保つのかな、と思っていましたが、予想が外れて嬉しいです。エイトが幸せに過ごせるように、そして私たち家族はエイトに楽しませてもらって、これからずっと一緒に暮らしていきます。
ねこまちのスタッフのみなさま、動物病院の青木先生、ありがとうございました。
小笠原ネコプロジェクトの10年にわたる取り組みの記録がまとめられた本『小笠原が救った鳥 アカガシラカラスバトと海を越えた777匹のネコ』 有川美紀子[著] が緑風出版より発行されました。
http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1806-8n.html
【内容】生息数は小笠原全体で40羽程度とみられていたアカガシラカラスバト。この国指定天然記念物で絶滅危惧種の美しい鳥は、人間が持ち込んで野生化したノネコなどによって絶滅の淵に追い込まれていた。そのことを知った小笠原の野生動物研究者らが起ち上がり、住民、獣医師、行政そして国を巻き込んだ保護活動を推し進め、絶滅の危機から救おうとする物語。(2018.4)
インターネットで販売していますので、是非読んでみてください。