2020年

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2005年6月16日母島南崎で捕獲された茶トラネコ「マイケル」が、この活動を始めた最初のネコでした。マイケルから数えて1000匹目となるネコが、父島時雨山で捕獲されました。この15年間、小笠原ネコプロジェクトで取り扱った全てのネコに通し番号をつけていますが、1000匹のネコの中には、衰弱して保護されたネコ、ねこまちで生まれたネコ、外出を自由にしている飼いネコ、集落内でエサをもらっていたネコも含まれています。このうち東京の動物病院へ搬送したネコは現在までに893頭になりました。

今日、捕獲されたネコの名前はNo.1000にちなんで「千」くんにしました。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.979【来人(らいと)ちゃん】(父島夜明山出身)

最初に病院であった時の小さな身体で、しきりに鳴いていた猫ちゃんを一目見てうちの子にと思い、すぐにうちの子になりました。名前は島で付けてくれた名前が素敵なので、そのまま来人です。最初の一週間は私達も来人も慣れずにお腹を壊してしまい心配しましたが、今はご飯のムラ食いはありますが、体重も順調に増えて2キロです。遊びに夢中になるとご飯で遊んだり、要らないと前足でエア砂かけや置いてあるタオルをかけたりします。好きな遊びは音のなるボールを投げてくわえてとってくる遊びで、何度もくわえて持ってきます。たまに犬みたいだねと言っていますがツンデレで甘えん坊の猫さんです、昼間は二階の部屋で過ごしていますが、夕方からはリビングにも降りてきて、飛んだり跳ねたり走りまわっています。人馴れも早かったので、日一日とかわいくなってきました。小笠原の他の猫ちゃんも、優しい家族に会って幸せになってくれることを願っています。

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2つのグループに分けて屋外でレクチャー

8月26日から29日まで、筑波大学大学院博士前期課程の大学院生14名が「小笠原自然遺産演習」にやってきました。滞在中、環境省や小笠原村役場スタッフから小笠原諸島の自然保護の取り組みや課題に関する講義を受けたり、林野庁スタッフの案内で東平アカガシラカラスバトサンクチュアリを見学しました。また小笠原ネコプロジェクトを学ぶため、ねこまちにもやってきました。連日のスコールや気温上昇を心配しましたが、ネコ対策の拠点となるねこ待合所を肌で感じてもらえれば…という思いで、コロナ禍の屋外での体験学習は例年と少し内容を変えて実施しました。センサーカメラ写真を用いたマッチングゲームも楽しく行えたようでした。

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一昨日、母島南崎の海鳥調査に現地スタッフが入りました。ここ数年、巣立ち雛の数は右肩上がりに増えていて、6月下旬には多数のカツオドリが見られていたため期待が高まっていましたが、今年確認できたヒナは2羽でした。6月まで海鳥保護フェンスの修理作業を行なっていたことに加え、例年に比べて長く降水量の多かった梅雨や西之島の噴煙、気温が高めで、8月下旬になってもまだ接近した台風がないことなど、何か自然環境の変化も影響したのかもしれません。2羽のヒナが順調に成長し、無事巣立ちを迎えられることを願っています。

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2年前の春ねこまちで生まれた子猫を譲渡した家の小学3年生になる島っ子が、ねこまちに体験学習にやってきました。夏の自由研究を【猫の体のひみつ】とういうテーマで進めていたところ、ねこまちのことを調べたくなった…と連絡が入り、朝のネコのお世話を体験することになりました。事前に『野鳥もネコもすくいたい!〜小笠原のノラネコ引っこし大作戦〜』(高橋うらら著、株式会社学研教育出版発行)を読んで、ネコプロジェクトにも理解を深めてやってきました。トイレ掃除、エサやり、食器洗い、室内掃除を行いましたが、ごはんを細かく計っていたことにびっくりしたそうです。自由研究はどんな風にまとめられるでしょうか?