2021年

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父島北部、集落に隣接する三日月山を主な生息エリアとする黒白ハチワレのメスネコ:山名は「クレセント」。このネコをセンサーカメラで最初に確認したのは2017年1月でした。その後、お腹が大きい姿や子猫と一緒にいるところなど数回にわたって撮影されていて、北部山域の繁殖源で難捕獲ネコとして認識されています。今年は6月頃から集落内にも度々姿を見せるようになり、6月下旬には子猫4匹と一緒にいるところも目撃され、捕獲体制を強化していました。出産から2ヶ月、子猫たちが母猫と離れて過ごす時間が多くなった今月中旬、3匹の子猫がそれぞれ捕獲され、ねこまちにやってきました。残る子猫1匹と母猫クレセントの捕獲も望まれます。

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父島ネコ捕獲隊には6月から新メンバーが加わっています。少しずつ仕事を覚え、ひとりで行うことも増えてきましたが、8:48初めてのネコ捕獲連絡がLINEに届きました。父島では、ここ1ヶ月ネコの捕獲がないなか、捕まったネコは2019年2月に初確認して以来、何度か出産をしている三毛ネコで、大きな成果となりました。この調子で頑張ってほしいです。

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5月25日母島乳房山で捕獲された黒ネコのスミ子ちゃん。搬送先の動物病院が決まり、6月13日の船で東京に行く予定でしたが、出港前日にねこまちにやってきた母島の黒ネコしずかちゃんが妊娠していることが分かり、動物病院で安心して出産できるように…と、急遽おがさわら丸と動物病院のチケットをしずかちゃんに譲り、そのままねこまちに留まることになりました。長い滞在となりましたが、警戒心が強いため馴化訓練は進まず、革手袋をつけて撫でる練習では唸っています。新たに搬送先の動物病院が決まり、18日の船で東京に行くことが決まりました。スミちゃんにも素敵なお家をみつけてくれるから、早く人にも慣れてね。

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左:ご主人に抱かれるモネちゃん
右:ベッドで寄り添うモネちゃんと飼い主さん

― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1058【モネちゃん】(父島丸山出身)

飼い主さんは、随分前に愛犬を亡くし寂しい思いをして過ごしていたようですが、最近「黒っぽい顔に茶色が入っているネコが夢に出てきて、私を探して‥と言っていたのよ」と、友人である動物病院の先生に連絡があったそうです。先生から「小笠原のネコは今どんな子が居ますか?」と問い合わせがあった時、ちょうどサビの子猫が待機中でした。ねこまちですでに馴化していて、誰にでもよく甘える人懐っこいネコで、はじめてネコを飼うお宅にもおすすめできるキャラクター、何より毛色がピッタリでした。

動物病院から引き取られた翌日「何だかずっと喉を鳴らしているんだけど…、何か怒っているのかしら?」と先生のところに電話があったそうですが、最近は、はじめてのネコとの生活にも随分慣れたようで「ビックリしながらの1ヶ月でしたが、こんなに早く懐くものなのか..と不思議な縁を感じています」とお話されていたようです。またネコが苦手だったご主人も、時々モネちゃんを抱っこしてくれているようです。

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左:ハチちゃん 右:トロちゃん

― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.950【ハチちゃん】(父島躑躅山出身)

島ネコNo.744【トロちゃん】(父島時雨山出身)

ハチちゃんは我が家に来てからしばらくの間、とても警戒心が強かったのですが、現在はかなり軟化しました。最初は食が細くて心配しましたが、今ではご飯を食べるのが大好きで用意をしていると足にスリスリしてバクバク食べています。寒い時期限定でしたが膝の上に乗ってくれることもありました(笑)人に触られるのはまだ抵抗感があるようですが、毎日の歯ブラシも問題なく出来て、オモチャで遊ぶのも大好きです。
実は小笠原猫をお迎えするのは2度目で、2018年の2月に同じ動物病院からトロちゃんをお迎えしています。トロちゃんは人間もネコも大好きな子で、目が合っただけでゴロゴロ言ってくれます。人間の膝やお腹の上で寝るのも大好きです。
よく2匹で追いかけっこをした後に一緒に寝ていたりと、とても仲良く暮らしており見ていてとても嬉しくなります。