昨年末、友人から「小笠原ネコがテレビに出ていたよ」と教えてもらい、再放送を待っていました。番組はNHKの『ネコメンタリー 猫も。杓子も。』で「西炯子と大ちゃん」の回。
……繊細なタッチで人間模様を描き恋愛漫画の名手と呼ばれる、西炯子。……沢山の保護猫を引き取り現在も4匹と暮らすが、いつも傍にいるのは大ちゃんだ。……大ちゃんとの出会いは、彼女に大きな心境の変化をもたらしたというのだが……
スーパー猫の日が終わったばかりの深夜1:53から再放送がありました。ここに登場する大ちゃんは2018年6月生まれの3歳。動物病院に搬送した母ネコが産んだ5匹のうちの1匹を貰い受けたということでした。番組の中で、小笠原ネコの活動が少し紹介されていました。（番組はNHKプラスで3月2日まで配信中）
左；ひだかくん 右；伍平くん
2022.2.22…[2]が６つ並ぶこの日は『スーパー猫の日』として、テレビでもラジオからもネコの話題がたくさん聞かれました。町田市の動物病院からも「最近の状況…」と、昨年末搬送した茶トラネコひだかくんと１年前に搬送したキジトラネコ伍平くんの仲良さそうな写真が送られてきました。伍平くんは動物病院の看板猫として活躍中、ひだかくんは26日に新しい飼い主さんの元に行く予定だそうです。今日はおがさわら丸父島出港日、3匹のおがニャンが東京に向かいました。
― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―
島ネコNo.1043【あずきちゃん】（父島三日月山出身）
2021年9月に、動物病院から「かほる」ちゃんを引き取りました。ふさふさツヤツヤの長毛に、茶色と黒のグラデーションが美しいサビ柄ちゃんで、「あずき」ちゃんに改名しました。はじめの1日は何も食べず、1週間後にケージから出してからは押し入れの上段に隠れて出てこず、と警戒心が強く、幻のネコと化していました。半年が経った今でも抱っこはできないものの、ナデナデが大好きな甘えん坊さんになりました。
先住猫が二匹います。おじいちゃん黒猫が大好きで、近寄っていっては、逃げられています。最近は、おじいちゃんが諦め気味で、たまに、隣に座っています。キジトラのお姉ちゃんとは、ライバル関係。よく、からかいあったり、ネコパンチをしたり、わちゃわちゃしています。ネコたちが楽しそうで、一緒に暮らせて、毎日幸せです。「あずき」ちゃんとの出会えたのは、小笠原の皆さまのおかげです。ありがとうございます。
ネコの捕獲が少なくなり、ねこまちは昨年末から休業することが多くなりました。久しぶりに母島から電話があり、子猫捕獲の連絡が入りました。14:00定期点検中のははじま丸に代わって運行している『くろしお丸』に乗って子猫がやってきました。先月15日、母親と思われるネコと一緒に歩く姿がセンサーカメラで撮影されたハチワレの子猫でした。この日13:30父島ネコ捕獲隊からも大きな灰色ネコの捕獲連絡があり、2匹一緒にねこまち搬入となりました。
昨年12月に神奈川県秦野市立本町小学校5年3組の子供たちが、総合学習の授業で小笠原の外来種対策について学び、ねこまちと教室を結んでオンラインインタビュー授業を行いました。その感想が届きましたので紹介します。
「ノネコを捕獲するのは少しかわいそうだと思いました」「捕まえる人もがんばっているのだと思いました」「秦野市の生き物や対策にも興味をもちました」「ノネコの捕獲数は予想していたより多くてびっくりしました」「ノネコが檻に入ったときにガッツポーズするという貴重なお話を聞けてよかったです」
同封された手紙には、「インタビューがきっかけで、さらに小笠原諸島に興味を持つ人が増えました。私も将来は、日本の自然を守れるようになりたいです」と書かれていました。