2024年

Picture

左;モモちゃん 右上;ココちゃん

― 3匹目の小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1179【ココちゃん】(母島長浜橋出身)

2023年11月に我が家にやってきた母島生まれのココ(島名:コキア)ちゃん、はじめはまだまだ赤ちゃんっぽさが残っていましたが、すくすく大きくなり、父島生まれの先住猫モモ(島名:桃花)ちゃんの体重を追い越しました。モモちゃんと一緒に父島からやってきたワカ(島名:若葉)ちゃんを亡くし、すっかり元気をなくした我が家(人も猫も)でしたが、ココちゃんを迎えてまた賑やかになりました。ココちゃんは我が家の猫史上最強の破壊魔で、元気に家中をズタズタのボロボロにしてくれました。最初はドン引きだったモモちゃんも、今は微妙な距離のなかよしさんとなりました。新たなご縁とねこ待ちのみなさまに、改めて感謝申し上げます。小笠原のみなさまと猫ちゃんたち、よいお年をお迎えください。

Picture

今年の写真はシャンプー中のジャスティンくんでした

毎年12月になるとNo.726ジャスティンくん(2017年8月父島時雨山で捕獲)の飼い主さんから、クリスマスカードが届きます。素敵なデザインのネコのクリスマスカードには、ジャスティンくんの写真も同封されていて、毎年密かに楽しみにしています。今年はクリスマスカードとともに、ねこまちネコたちも大好きなちゅ〜るのプレゼントも届きました!ありがとうございます!時々のご褒美として大切にネコたちにあげたいと思います。

Picture

ははじま丸で搬送されるノネコ3匹

11月10日に3匹のネコを送り出した後の1ヶ月はノネコの捕獲がなく、ねこまちは開店休業が続いていました。12月10日母島ネコ捕獲隊から「兄妹で行動していたようで周辺のカゴを集めて仕掛けたら3匹捕れました。3匹送りますが、まだ獲り残しがいるので仕掛け続けます」と連絡が入りました。翌日も同じポイントで2匹の捕獲があり、またこの日は別のポイントでも3Kg近いノネコの捕獲があり、連日3匹ずつ搬送され、ねこまちはたちまち賑やかになりました。同じポイントで捕獲された黒ネコ5匹は、体重1.5-2Kgで推定3.5-4.5ヶ月程度。母ネコと別れ、まだ兄妹で一緒に行動している時期だったと想像されます。みんな毛艶もよくガリガリに痩せた感じもなく元気に過ごしています。

Picture

2010年7月に母島北進線東港見晴台で捕獲され、第二のニャン生を東京葛飾区で過ごしたNo.142 「くろすけ」ちゃんが虹の橋に旅立ったと連絡が届きました。

…16年間一緒に暮らしていた猫のにゃん子さんが2009年の冬に16歳で旅立ってから、母が深い悲しみの中に取り残されてしまいました。そのにゃん子さんが通っていた病院が葛飾区の動物病院でしたが、ある日僕が動物病院の前を通ると、ガラスにくろすけの里親募集の張り紙がしてあって、その事を母に伝えて見てきたら?と言ったらそのまま連れて帰ってきました。にゃん子さんが旅立ってから1年後の2010年12月、くろすけが我が家の一員となりました。初めは逃げ回って家の中の隅っこに隠れていましたが、その日のうちに僕が抱っこして膝の上に乗せたらグルグルと喉を鳴らして安心してくれたかのように思いました。あれから早14年が過ぎ、2024年10月23日に旅立ちました。

14年もの間、我が家でのびのびと暮らしてくれて、たくさん食べて、たくさん寝て、おしゃべりしてお利口な猫でした。少し臆病なところや、すごく甘えん坊なところがあり、僕が家にいる時はずーっとくっついて回って、にゃーにゃーと一生懸命話しかけてくれました。今思い返してもくろすけ中心の素敵な生活をさせてもらいました。常にくろすけが家に居るのが当たり前の生活に慣れてしまって、いまはだいぶ寂しい思いをしてふと思い出しては涙しています。それもこれも、小笠原で保護されてからうちに来てくれるまでのご縁があったからこそ、その活動がいまなお続いていて、くろすけの事を覚えてくださっている事にも、そしてくろすけに本当に感謝です。

Picture

母島南崎はネコプロジェクトを始めるきっかけとなった場所です。毎年、母島小学校5年生は総合的な学習の時間の中で、南崎を訪れ活動を体験することで「母島の自然を守る」取り組みを学んでいます。事前学習を済ませて臨んだ校外学習当日は風がなく蒸し暑い天気でしたが、6名の児童は皆元気に南崎まで往復し、途中カゴ罠や海鳥保護柵を見ながら学びを深めていました。海鳥営巣地では、今年生まれのお腹がまだ灰色のカツオドリが出迎えてくれました。来月10日には、総合学習の発表会が予定されています。


1 / 812345...最後 »