2024年

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2010年7月に母島北進線東港見晴台で捕獲され、第二のニャン生を東京葛飾区で過ごしたNo.142 「くろすけ」ちゃんが虹の橋に旅立ったと連絡が届きました。

…16年間一緒に暮らしていた猫のにゃん子さんが2009年の冬に16歳で旅立ってから、母が深い悲しみの中に取り残されてしまいました。そのにゃん子さんが通っていた病院が葛飾区の動物病院でしたが、ある日僕が動物病院の前を通ると、ガラスにくろすけの里親募集の張り紙がしてあって、その事を母に伝えて見てきたら?と言ったらそのまま連れて帰ってきました。にゃん子さんが旅立ってから1年後の2010年12月、くろすけが我が家の一員となりました。初めは逃げ回って家の中の隅っこに隠れていましたが、その日のうちに僕が抱っこして膝の上に乗せたらグルグルと喉を鳴らして安心してくれたかのように思いました。あれから早14年が過ぎ、2024年10月23日に旅立ちました。

14年もの間、我が家でのびのびと暮らしてくれて、たくさん食べて、たくさん寝て、おしゃべりしてお利口な猫でした。少し臆病なところや、すごく甘えん坊なところがあり、僕が家にいる時はずーっとくっついて回って、にゃーにゃーと一生懸命話しかけてくれました。今思い返してもくろすけ中心の素敵な生活をさせてもらいました。常にくろすけが家に居るのが当たり前の生活に慣れてしまって、いまはだいぶ寂しい思いをしてふと思い出しては涙しています。それもこれも、小笠原で保護されてからうちに来てくれるまでのご縁があったからこそ、その活動がいまなお続いていて、くろすけの事を覚えてくださっている事にも、そしてくろすけに本当に感謝です。

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母島南崎はネコプロジェクトを始めるきっかけとなった場所です。毎年、母島小学校5年生は総合的な学習の時間の中で、南崎を訪れ活動を体験することで「母島の自然を守る」取り組みを学んでいます。事前学習を済ませて臨んだ校外学習当日は風がなく蒸し暑い天気でしたが、6名の児童は皆元気に南崎まで往復し、途中カゴ罠や海鳥保護柵を見ながら学びを深めていました。海鳥営巣地では、今年生まれのお腹がまだ灰色のカツオドリが出迎えてくれました。来月10日には、総合学習の発表会が予定されています。

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ネビュラちゃんが保護されたのは、5月31日の夕方17時頃。初寝浦遊歩道入口の側にある駐車場の路肩にうずくまっている子ネコを島民が見つけ、洋服で包んで保護してねこまちに連れてきてくれました。発見時「大きいネズミがいるなぁ」と思ったそうで、保護時の体重は290gと小さくガリガリに痩せていましたが、眼の色はすでにキトンブルーから黄色に変化していて、生後2ヶ月程度と推定されました。飼育中は食が細くなったり軟便になったりしましたが、体調が安定したところで里親を希望された父島在住の方に譲渡しました。飼い主さんからは成長の様子を定期的にお知らせいただき、いつまでも変わらない可愛らしさにほっこりしています。今月のお便りを紹介します…

「ネビュラさんは先日やっと1.9Kgになりました。先月から歯がゆるゆる生え変わってきていて大人の気配がして来ましたが、まだまだヤンチャです。運動会は毎日開催しています。そして独り言をよく言う猫になってきました。よく何か喋っていて、変な猫になってきました。とにかく可愛くて毎日存在に感謝しています。」

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1133【ばぶちゃん】(母島評議平出身)

我が家では先代の猫が14歳で急死してしまい、我が子のように大事にしていた母をはじめ家族みなも相当なショックを受けておりました。すっかり元気のなくなってしまった高齢の母の為にも新しい家族を迎えたいと探していたところでたまたま貴プロジェクトの事を知り、ご縁を頂いて我が家にお迎えさせて頂く事ができました。彼がうちに来てくれてから、母の喜びと言ったら…!おかげさまで新しい我が子(末っ子)を迎えてからあかりが灯ったように元気になり、母の心の拠り所となっています。
ばぶちゃんはお迎えした当初はずっと物陰に隠れてなかなか表に出てこずとても心配でしたが、一年以上過ごしてご飯モリモリ食べとても元気に大きくなりました。今もビビリは変わらず、ご飯時に物音がするとビクッとして反射的に逃げてしまいます。それでも私の布団にそっと寝てくれたり、おもちゃで一緒に遊んだり、なが〜くなってヘソ天で寝ている姿を見ると私達も癒されますし、リラックスして気持ち良く過ごしてくれていたらいいなと思います。やや野性味が強い場面もありますが(笑)時間かかってもこの仔のペースでゆっくり『家族』『幸せ』になってくれたらと思います。
橋渡しをしてくださった動物病院の先生が本当にあたたかく優しく教えてくださりフォローしてくださり本当に感謝しています。先生や小笠原でこのプロジェクトに関わり捕獲やお世話をしてくださる皆さまのおかげで我が家に彼を迎える事ができ、我が家にたくさん幸せと笑顔を運んでくださり感謝しております。

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「ネコの故郷を訪ねる旅」として前回来島されたのは2020年9月。3匹の小笠原ネコ、No.583類ちゃん、No.619エイミーちゃん、No.725しんぺいちゃんは7歳〜8歳になり、みんな元気に過ごしているそうです。4年ぶりに訪れた小笠原、今回は小さな可愛い女の子が2人一緒で、おがさわら丸入港日の午後、ご家族でねこまちに遊びに来てくれました。子供達と過ごす小笠原は、また違って見えるかもしれませんね。エイミーちゃんの故郷母島にも行かれるそうで、楽しく4日間過ごしてくださいね。


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