最新情報

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ここ1週間ほど父島のメインストリート横の広場のシマグワにエサを求めてアカガシラカラスバト(通称;あかぽっぽ)が出現しています。今年巣立った若鳥が多く、5〜9羽ほどが人目も気にせずシマグワを啄ばんでいます。人も車も多く通るため、急な飛び出しによる交通事故や衝突事故を防ぎ、あたたかく見守ってもらえるよう立ち入りを制限するロープを張り、注意を呼びかけています。集落内では数年前からノラネコ (餌やりネコ)はいなくなっていますが、外出を自由にする飼いネコや山域から集落への流入ネコがゼロではないため、ネコ飼い主さんにも協力を呼びかけています。

春から夏にかけて経験の少ないあかぽっぽの若鳥が、集落周辺にエサを探して姿を見せることが多くなります。今年も4月に入り、集落内ですでに多くの事故が起きています。島で暮らす皆さま、島を訪れる皆さま、事故防止にご協力をお願いします。

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13日昼過ぎ、仕事帰りの友人がねこまちに立ち寄り「今、北袋沢トンネル手前に痩せた灰色の子猫がいたよ」と情報を寄せてくれました。父島では日中の目撃は珍しく、すぐに捕獲カゴを車に積んで現場確認に向かいました。袋沢第一隧道横の旧道を進んでいくと、そこには痩せた灰色の子猫の姿がありましたが、10mほどの距離を詰めようとすると草むらに姿を消してしまいました。昼間から人前に姿をみせたことからお腹を空かしている可能性が高く、持ってきた捕獲カゴ4台を仕掛けました。翌朝、その中の1台にかなり痩せた灰色の子猫が入っていました…。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1138【トトちゃん】(母島中ノ平出身)

3月にまこと君をもらい受けました。初めて猫を飼うため、いろいろと分からないことばかりですが、まこと君はとても人懐っこくて癒されます。母島で捕獲されたとのことでしたが、父島から来たことから、トトと名付けました。初めは怯えていましたが、今では家じゅうを駆け回っていて、やんちゃで、よく食べよく寝ています。家族は4人ですが、すぐに慣れて遊んでいます。トトが来てから、小笠原の猫について勉強しました。大変な仕事だと思いますが、陰ながら応援しています。

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令和4年度最終日の11:20、父島ネコ捕獲隊LINEに『三日月山北で三毛ネコ捕獲。近くに黒ネコの後ろ姿…』と連絡が入りました。山中に設置したセンサーカメラにはネコの撮影があるものの、なかなか捕獲できない状況が続き、今年度父島捕獲ネコはこの三毛ネコで13頭目、月に1頭のペースでした。センサーカメラで撮影されたネコで白毛が混じる個体は識別が可能なため、模様をスケッチし、その後の撮影場所や日時を記録に残して追跡しています。最近は黒ネコが多くなり、識別が困難な個体が多くなってきましたが、今日捕獲のネコは2022年2月7日に2匹一緒にいるところを初めて撮影された推定1歳のパステル三毛でした。すでに繁殖群の仲間入りをしている年齢のため慎重に腹部の状態を観察しましたが、今のところ乳首の目立つ感じやお腹の膨らんだ感じはありませんでした。

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捕獲を確認した直後のマイケル

2月22日猫の日から連載が始まった読売新聞オンラインのコラム「猫学(ニャンコロジー)」は毎週水曜日11:00に更新され、小笠原ネコについても紹介されてきました。本日更新の第6回目では、小笠原ネコプロジェクトを始めるきっかけになったネコ「マイケル」が人に馴れていく様子が紹介されています。引き続きご覧下さい。

読売新聞オンラインの「猫学(ニャンコロジー)」https://www.yomiuri.co.jp/column/nyancology