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小笠原ネコを家族に迎えて間もなく5年になるという里親さんが来島、ねこまちを訪ねてくれました。飼いネコ【豆助くん】(島ネコNo.281;父島時雨山出身)の故郷に是非行ってみたいと昨年旅行を計画したものの台風でやむなく中止、2年越しの来島となったそうです。搬送先の動物病院へ送ったねこまちでの経過サマリーを持参していて、「おがさわら丸のペットルームも気になって見学してきました」と話してくれました。ねこまちには豆助くんを描いた絵をいただき、早速飼養室に飾りました。これまでにたくさんのネコを東京に送り出してきましたが、里親さんに直接お会いできる機会はほとんどありません。こうして島でお会いすることが出来てとても嬉しかったです。

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右;昼食は“そうめん” 格別に美味しかったと好評でした

沖縄でヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどの保護活動行っている、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の獣医師;長嶺隆先生が病院スタッフとともに来島しました。2002年から野生動物保護のためにネコ問題に取り組む長嶺先生とは、小笠原がネコ対策に取り組み始めた頃から交流があり、今回、小笠原のネコ事業計画の見直しにあたり、ネコ捕獲現場、ねこ待合所、海鳥やアカガシラカラスバト、オガサワラオオコウモリの生息地を見てもらい、アドバイスをいただきました。

「ネコは膝のうえで」「希少種だけでなく、その地域に暮らす野生動物を次世代に繋ぐ」この2つの想いを繰り返しお話されていました。

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右;その他のペット用ルーム

1997年3月から19年間就航した二代目おがさわら丸が、今日の竹芝桟橋入港便を最後に引退、7月2日から新おがさわら丸が就航します。就航に先駆け、父島で新船の内覧会が午前中に行われました。新おがさわら丸のペットルームは、大型・中型犬専用、小型犬専用、その他のペットと3つの空間に分かれていて、動物たちはこれまでよりもストレスが少なく乗船できそうです。乗船時間も1時間半短縮され、24時間となります。

 

 

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父島では2010年から山域全体を対象にネコの捕獲を進め、2013年には生息密度をかなり低いレベルまで落とすことに成功しましたが、この時捕りきれなかった、いわゆる“難捕獲”と呼ばれるネコたち数匹が繁殖、産まれた子供たちも全てを捕りきることができず、ここ2年間、捕獲数よりも繁殖スピードが上回ったことで生息数が増え、再びセンサーカメラで多くのネコが撮影される状態となってしまいました。

この事態に対応するため、ここ1ヶ月ネコの捕獲を停止し、経験豊富な若手メンバーで捕獲チームを再編成、捕獲圧を上げ、新しい罠やエサ・誘引剤を試行しながら進める作戦を練ってきました。今日から再始動です。できるだけ短期間のうちにまずは低密度の状態までもっていけるよう頑張りたいと思います。

 

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今年も母島南崎にカツオドリの姿が確認されました。昨日調査に入ったスタッフから「南崎半島部で営巣を確認!」と嬉しい報告がありました。今年は海鳥繁殖地保護フェンスの工事があり、4月中旬までかかってしまったことから海鳥への影響を心配していましたが、無事営巣を確認できたようです。カツオドリの営巣は3年連続となります。昨年は、残念ながらヒナの誕生はみられませんでしたが、今年は是非…と願います。