最新情報

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背負って捕獲カゴを運びあげます

10月29日から11月4日にかけて母島石門地区のノネコ捕獲が行われました。このエリアは車道から徒歩1.5時間ほどかかる遠隔地で、原生的な森林生態系が残っていてアカガシラカラスバトの繁殖地としても確認されています。通年捕獲は行われておらず、今年もハトの繁殖盛期前に合わせてノネコ捕獲を実施しましたが、結果は1頭の捕獲にとどまりました。例年複数頭の捕獲があったため、母島スタッフからは「ネズミの捕獲も少なく、エサがほとんど食べられていなかったことから、ネズミをはじめネコが今石門にはあまりいないのかも知れない」との話が聞かれました。

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小笠原自然文化研究所の事務所が宮之浜道から西町へ引っ越しました。ここのところ台風や低気圧の影響で雨が多く、空とにらめっこしながらの荷物の運び出しとなりました。事務機能は移転しましたが、収納スペースの大きかったこれまでの事務所には6年のうちに溜った荷物や書籍がたくさん…。スタッフは仕事の合間に仕分け作業に追われています。来月中旬にはすべての引っ越しが終了する予定、それまでは宮之浜道事務所と西町事務所の二重生活です。

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今年何回目の台風養生だったでしょうか。台風25号は当初19-20日にかけて通過予定で、日曜にはネコ捕獲隊もねこまちも台風養生を済ませましたが、その後小笠原の南で停滞。定期船おがさわら丸も日程を変更して運行する予定でしたが、台風のスピードが遅く欠航となりました。ようやく動き始めた台風、今夜遅くから明日未明にかけて小笠原諸島に最接近する予定です。

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5月中旬、2年連続でカツオドリの営巣が確認された母島南崎でしたが、7月には親鳥の姿がみられない状態となっていました。今月中旬調査に入りましたが、カツオドリは営巣が3巣確認できました。このうち1巣では放棄卵(ふ化しなかった卵)が巣外に見つかり、少なくとも抱卵まで進んだことが分かりました。他の2巣は巣材集めのみで、産卵にはいたらなかったようです。今年はヒナの誕生までいきませんでしたが、昨年より営巣数が増え、利用するカツオドリが増加していると考えられ、徐々にですが海鳥繁殖地が復活してきているようです。

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しっぽの先が少しだけ白いのがチャームポイント

― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.508(父島桑の木山出身)【禄ちゃん】

名前は変えずに禄と呼んでいます。臆病なところは変わっていませんが、私の近くに来てゴロゴロと喉を鳴らしながら撫でてくれと甘える姿はとてもかわいいです。背中やお腹に乗ってきます。毎日先住猫と一緒に走り回っていて、寝る時は必ずくっついて寝ています。禄は猫が好きな性格のようです。トイレも失敗したことが無いです。猫じゃらしで遊ぶのが本当に上手ですごく高くジャンプします。猫じゃらしをすぐ壊す名人でもあります(笑)