今年最初のネコ
おがさわら丸乗船中のネコ
父島の山域ではノネコの生息状況が低密度となっているため、新年3日から捕獲隊が稼働していますがネコ捕獲には至らず、今年最初に「ねこまち」にやってきたのは17日に母島で捕獲されたキジトラネコでした。体重2.8kg。ぱっと見ただけでもお腹が大きく、腹部側から観察しても乳房が目立っていました。
これまでにも妊娠が疑われるネコは、できるだけ早めに動物病院への受け入れをお願いし東京へ搬送してきました。今回は定期船おがさわら丸が18日父島出港後に定期点検に入り、2月上旬まで運行がなくなることから、急遽、東京都獣医師会と小笠原海運に受け入れと搬送を依頼し、承諾していただきました。
「ねこまち」滞在時間は20時間足らず。船内でもケアができるよう飼養ケージのまま搬送しました。母島山中→父島ねこまち→東京竹芝桟橋→動物病院と、わずか3日間のうちに長距離の移動となりましたが、19日夕方、無事に新ゆりがおか動物病院に到着しました。そして昨夜19時過ぎ、小松泰史先生から「今、出産が始まりました…」と連絡がありました。