最新情報

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今年で6回目となる『どうぶつ派遣診療』*が母島14.15日、父島17-20日の日程で行われました。
この事業は、小笠原諸島における希少野生動物保護対策として東京都獣医師会の協力によって行われているもので、飼いネコの適正飼養を推進することを主な目的として取り組んでいます。今回は、受付・待合ホールにポスターコーナーを設け、事業説明や今夏のあかぽっぽの出現状況、集落内で起こった事故とその対策などを、診察に来た飼い主さんにお話をしました。小笠原村からもペットの飼養に関するお願いが説明され、出来あがったばかりの「アカガシラカラスバトの棲む島で」というタイトルの本(発行:小笠原自然文化研究所)を配布しました。
(*主催:小笠原村、協力:小笠原ネコに関する連絡会議、OPO、299会)

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今シーズンの『あかぽっぽの日の集い』を小笠原村返還45周年事業の一環として、東京動物園協会と小笠原村と共催し、母島では7日に、父島では9日に開催しました。
シンポジウム「小笠原に生きる動物たちの今」と題し、母島では多摩動物公園と現地シジミの会からオガサワラシジミの状況を、アカガシラカラスバトに関しては上野動物園から「動物園でのあかぽっぽニュース」、IBOから「島に棲むあかぽっぽの未来」として、あかぽっぽの近況と課題を提案する講演が行われました。また父島では第1部は井の頭自然文化園・葛西臨海水族園・多摩動物公園から外来生物・ユウゼン・オガサワラシジミに関する講演、第2部では母島同様、上野動物園とIBOからの報告と多摩動物公園から「ハトを守るための生物工学」として遺伝子解析についての講演が行われ、その後参加者全員で「これからのあかぽっぽの保護活動」について自由討論が行われました。父島母島合わせて150名の参加があり、今年も島民のみなさんとあかぽっぽの現状と未来について一緒に考える時間となりました。

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来月中旬に開催される「どうぶつ派遣診療」の派遣団との打ち合わせに出席するため、台風26号に追われるように14日父島出港のおがさわら丸で上京しました。東京に到着したときにはすでに大雨。夜間に関東近海を通過する予報だったため翌日の会議の開催を心配しましたが、予定通り16日午後から南青山の東京都獣医師会事務所で打ち合わせを行うことができました。小笠原からは村役場とIBOスタッフの3名が出席し、今夏のアカガシラカラスバトの出現状況や事故の報告、集落のネコ対策の現状、今年の「どうぶつ派遣診療」の目的や実施方法などを話し合いました。島では派遣診療を案内するチラシが全戸配布され、診療予約が始まりました。

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秋晴れの日曜日、ネコ捕獲隊4人は全員で休みをとって運動会に参加しました。人口2,000人弱の父島の運動会は、小学校・中学校・高校の連合運動会として行われており、これに地域住民の参加種目も設けられています。ネコ捕獲隊は綱引きと職場対抗リレーに参加。リレーは20チームによるタイムレースで、チーム「ねこまち」として友人2名を加えて健闘しましたが、結果は14位。山中を駆け巡るレースだったら負けないと思いますが、短距離走は厳しかったようです。それでも全員でバトンを繋ぎ、力の限り走った後は、充実感と爽快感いっぱいだったようです。

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台風20号がゆっくりと小笠原に近づいています。内地に大きな被害をもたらした18号は、小笠原では今シーズン初の台風接近でしたが掠めるように通り過ぎていきました。今回は西から北へ小笠原をぐるっと回るように、勢力を強めながらゆっくりと進む予報がでています。被害を抑えるために昨日は半日かけてねこまちの台風養生、ねこタイルも看板もすべて取り外しました。滞在中のネコも9匹と多く、海に近いねこまちからより安全な事務所近くに引っ越しを行いました。環境が変わったネコたち、さずがに緊張して夜を過ごしたようですが、朝のエサはしっかり食べていました。