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上:島ネコ「マイケル」と「あかぽっぽマン」<br>左下:「あかぽっぽ帽子」を作る島っ子

サマーフェスティバル2012【盆踊り】が10日から12日までの3日間開催され、例年通りあかぽっぽネットワーク*主催の『あかぽっぽ屋』を出店しました。最近、集落周辺でもあかぽっぽの目撃が相次ぎ、出店の前を行き交う人々のあかぽっぽへの関心が高まっていることを実感しました。今年は、「あかぽっぽマン」だけではなく、島ネコ「マイケル」の着ぐるみも登場し、東京都の着ぐるみ「あかぽっぽクン」と「めぐろん」とともに紹介を受けたあと踊りの輪に入り、汗だくになって踊りまくっていました。
*あかぽっぽネットワーク:2008年に開催された「アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップ」を契機に島に誕生した、あかぽっぽの絶滅回避のために活動するネットワーク

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この夏、林野庁によって母島石門域でのノネコ試験捕獲が行われます。新たに始まるネコ捕獲についての住民説明会が20日19:00から村民会館で行われました。石門域でのセンサーカメラ調査によるアカガシラカラスバトとノネコの出現状況やネコ捕獲方法の説明だけでなく、最近母島でも目撃が増えたアカガシラカラスバトの状況や母島のネコ対策についても説明が行われ、ネコ連絡会議スタッフと住民との活発な意見交換が行われました。

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山域のノネコ対策が進んだことや、無人島でのネズミなど外来哺乳類の排除によってアカガシラカラスバト(通称:あかぽっぽ)が増えてきています。アカガシラカラスバトは島と島を渡ることも、これまでの調査で確認されていて、ノネコ捕獲が進んだ父島だけに限らず、母島でも複数羽が同時に観察されています。
夏場、山の餌が少なくなり、餌を求めて“あかぽっぽ”が集落周辺に出現しており、地域住民にもよく見かけられるようになってきました。集落内では、ノラネコや外出を自由にしているネコと“あかぽっぽ”が餌木のそばで出会う可能性があります。父島のネコの飼い主さんには、室内飼養への協力のお願いと“あかぽっぽ”が増加傾向にあることをお知らせするチラシを配布しました。

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スプレーを吹きかけ乾燥中

「ねこまち」の稼働から2年が経過。今年もこの1年間に捕獲され東京へ搬送されたネコの絵を島民のみなさんに描いてもらいました。今回もネコの特徴をよくとらえた力作が揃いました。特に子供たちは色遣いが斬新です。島で暮らす人にこの取り組みを知ってほしい…という思いから、島民のみなさんにお願いして描いてもらっているタイルはすでに270枚を超え、小笠原村の住民2,572人(2012年6月1日現在)の実に1割のかたに参加してもらったことになります。みなさまご協力ありがとうございました。新しいネコタイルを是非見に来てくださいね。
タイルはオーブントースターで焼き付けをしたあと、触っても消えてしまわないように保護スプレーを吹きかけて展示しています。しかし、小笠原の日射しは強く長期にわたる展示では、残念ながら色褪せしてしまいます…。

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おがさわら丸出港後の夕方、ひとりの男性が「ねこまち」を訪ねてきました。世田谷区にある『ながいき動物病院』(*2010年3月、2011年2月に2頭の小笠原ネコを引き受け)を愛犬のかかりつけ医とする方で、小笠原に行くことを院長先生にお話ししたところ「なかなか行けないから、是非「ねこまち」を見てきてほしい…」と依頼があったそうです。お土産話にとネコタイルや「ねこまち」外観を何枚か写真に収めていました。今度は奥様と一緒にいらしてくださいね。
以前にも”小笠原ネコを動物病院から譲り受けて飼っている”という方が「ねこまち」を訪ねてくれましたが、この時は残念ながらお会いすることは出来ませんでした。小笠原ネコが繋ぐ人と人との縁…とても温かく感謝しています。