レスキュー

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春から飛来し、媒島、南島、鰹鳥島などで大繁殖地を形成する。夏前に産卵し、卵は7月末から8月頭にふ化します。暑い暑い夏から、子育てをはじめ、長い夏と短い秋を乗り切って、ようやく巣立ちの季節となりました。特に今年は、近海をいくつもの強い台風が通りすぎました。嵐を乗り越えた子供達が、海へ出て行きます。毎年ご紹介しているお話ミズナギドリの多くは、光に集まる習性があり、島の灯りに吸い寄せられて不時着します。若鳥にとって、不時着は本来、特別なことではなく、無人島では朝までに自力で浜へ出て海へ帰って行きます。
ところが どっこい 有人島に着陸すると、交通事故、建物衝突、ネコなどで朝までに沢山の命の危険に遭遇します。夜のうちに発見、回収できれば翌朝には海に帰すことができるのです。ところで、実は、例年以上にすべりだしが早く、10月からチラホラ巣立ち鳥の回収がありました。11月20日頃には、南島の繁殖地モニタリングではすでに巣穴の半数が空。これから、第二陣、三陣が、出ていきます。 台風年2013育ちの 島っこ?  鳥っこ? たち。1羽でも多く、旅立たせたいと思います。
しま の みなさま レッツ 鳥っこ レスキュー!

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父島で不時着。保護翌日、
元気に放鳥されたオナガミズナギドリ

父島では、ここ数日でオナガミズナギドリ巣立ち鳥の不時着ピークを迎えそうです。今年の巣立ち開始は、例年より早い10月末頃からはじまり、長くダラダラと続いてきました。母島では、この1週間くらいにずいぶんと沢山の不時着があったようですが、父島属島の南島の海鳥繁殖地では、11月20日頃、すでに巣穴の半分がからになっていました。父島でもここ数日、毎晩複数羽以上の回収数が続いていました。昨日の夜から、小笠原では勤労感謝の日前後に、毎年お約束の低気圧が入りそうです。このお約束の天気と、巣立ち鳥の迷い込みのお約束が今年も重なるか? 父島のみなさま、今日、明日、明後日と、夜の宴会の行き帰りには、夜空、足下にご注意を。

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収容の翌日に無事放鳥されました

とても小さな珍しい鳥が保護されました。カイツブリです。かつて冬に記録はあるものの稀な事例です。日本のカイツブリの仲間では最小のこの鳥は、父島大村で発見、保護されました。河川の浅瀬に入り込んで、動きがとれなくなっていたものの、(嘴に擦り傷と出血がありましたが)大きな怪我等もなく、翌日には無事放鳥となりました。 ところで、どうも飛来しているのは、カイツブリだけではないようです。なんとカンムリカイツブリがいる模様。私はまだ会えていません!

Thanks Toda.M、島のこどもたち

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アナドリ:体は大人の手のひらサイズ、
重さは100〜150g程度。
太くてゴツい嘴、たくましい脚、
くさび型の尾羽が特徴。
とにかく全身 黒褐色!

久々の天の川、明けて久々のド快晴!!昼休み、青灯台でひと泳ぎしたJちゃんが、ライトのすぐ足もとに落ちていた鳥を見つけてくれました。連絡をもらって確認すると・・・アナドリ。ひっくり返してお腹を見ると・・・まだホワホワの綿毛が残っていました!南島で育ったのでしょうか?この時期、巣立ちを控えたヒナたちは、夜な夜な狭い穴から這い出して羽ばたきの練習をしているようです。こいつは自分の意思でなく、練習中に風にさらわれてしまったのかもしれません。。。短い命、残念でした。南島海鳥センサスによるとアナドリは今シーズン、成長ステージにだいぶ幅があるようですが、ほぼ成鳥に近い個体もいて旅立ちを待っているそうです。/「生き物たちにとって危険な場所」もリサーチしていますので、ご連絡ください!