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観光のピークをすぎて、静かになった宮乃浜にて

7月下旬まで、驚くほど低かった海水温も徐々に上がり、8月に入って以降は、数日をのぞき、「あつぅ」と空を仰ぐ夏日が続いています。しかし、ニュースによれば、今年の内地の暑さは異常なようです。「暑かった・・・」と言って戻ってくる島民の姿がチラホラしはじめた今日この頃。いつものように小笠原の島々では夏繁殖の海鳥たちの「ふ化」が始まりました。昨晩、警察署付近に不時着し、保護されたこのオナガミズナギドリも、子育ての真っ最中かもしれません。幸いにも外傷もなく、その後のトラブル(ネコに襲われたり、車にひかれたり)にもあわなかったミズナギくんは、元気に海に戻っていきました。

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写真は6月4日保護されたもの。無事に戻っていきました。

脳震盪のメジロです。巣立ちのメジロが あちこち頼りなく行動圏を拡げ始めるこの季節。窓やら建物やら、車やら、人工物にぶつかってひっくりかえったメジロの若鳥が多くみうけられる季節です。たいがいは、一時的な脳震盪で、少し時間をかけて休ませると、次第に回復して、もとの群れに戻っていきます。

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追跡調査は1週間程度で終了。チラホラ目撃もあり、自活は
できているはず。あとは運と根性でしょうか。がんばれ!

母島にて、無事オガサワラノスリが放鳥されました。3月上旬の保護から、丸3ヶ月以上。小ケージ、飼養施設、仮設フライングケージの3段階をへて、左翼骨折とその後の、左右のアンバランスを克服。無事に母島へ帰りました。仮設ケージ内ではクマネズミの捕食も可能になっていましたが、施設的な限界で垂直方向の飛翔が、やや不十分なままの放鳥となりました。スタッフの献身とともに、父・母・島外多くの方々に大変にお世話になりました。/飼養&放鳥&追跡:東京都鳥獣保護員(父&母)、IBOスタッフ/主治医:天野洋祐先生/施設:小笠原支庁産業課、IBO12Thanks: 母島観光協会、母島小中学校、千葉夕佳さん、しまちゃん、トミヤンクン、すだっち、かねちゃん、ぶんちゃん、ただちさん、母島畜産指導所、ほか大勢の島の人達 /フライトアドバイス:齋藤慶輔先生

Special Thanks: 亜熱帯農業センター

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ミズナギドリ類の多くのは、1年に1羽しか子供を育てません。
そのかわり、10年、20年と長生きをして、世代をつなぎます。

前日に続き保護がありました。今度は、シロハラミズナギドリ。しかし、残念なことに即死状態でした。夜間活発に活動し、光に集まる習性を持つミズナギドリ類にとって「光」は魔物にもなりえます。大海原に浮かぶ小笠原。父島や母島の灯りは、夜の海にどう映るのでしょうか。共生 この言葉を実現していくためには、人間の創意工夫が必要だ、つくづくそう思います。

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宮之浜から元気に放鳥

オナガミズナギドリが保護されました。小笠原でもっともポピュラーな中型海鳥であるこの鳥は、3月頃より飛来をはじめ、5月も連休をすぎる頃には、大部分が到着し、繁殖活動を始めます。7月末には真っ白い綿毛につつまれたヒナが誕生し、11月末から12月にかけての巣立ち時期まで、長い長い子育てが続きます。今年もまた、小笠原に春を告げ、そして遠くない夏の到来を予感させるオナガミズナギドリがやってきました。