ナベヅル

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父島のちょっとした人気者

晴れ。8アノールと雑穀。今日も生きのいいアノールで、あえて遠くに放ってみましたが、ナベヅルは素早く追いついて、すべてGETしました。ほぼ直撃した台風25号から30日。完全に葉っぱが吹き飛んでいたギンネムの葉芽は、すでに2週間程度で見え始めていましたが、ここ数日で、一斉に開葉をはじめました。
=====これまでの経過 第二部(11/21 〜25)=========
基本的に1日1回のミミズの給餌を続けた。他には相変わらず関心を示さなかったが、ミミズを給餌してもらえることは完全に認識し、急速に近づいてくるようになった。羽ばたきも確認し、翼に負傷はないことがわかった。この時期、小笠原諸島に台風25号が接近し、荒れ気味の天気となった。台風は父島をほぼ直撃する形となり、特に24〜25日は暴風雨となった。台風中も給餌は続け、ナベヅルは州崎に密生するギンネム林に入り込んで風雨をしのいだようで、台風通過後、まったく葉の無くなった林内に立っていた。このころ特に、大きな水溜まりの近くにある林の中にいることが多かった。島内に最近では例がないほど大きな塩害を出した台風直撃を乗りきった武勇伝??で、州崎のナベヅルはいっそう父島内で有名になったかんじ。見に来る人や車が増え(といっても小さな島ですので、タマチャンのようなことはありません)、「パン屑をやって食べた」というような話も聞こえてくる。

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写真中央にいます。わかるかな?

曇り。6アノールと雑穀。とれたて?の生きのいいアノールで、ナベヅルのほうも、いつになく殺気をだして、捕まえていました。
今日は、昨日とだぶりますが11/13〜15の衰弱状態から元気を盛りかえすところを、少し詳しくご報告。
=====これまでの経過 衰弱してた頃(11/13〜15)=========
この時期は天候不順で雨が多かった.ツルはこの時期もっとも動きが鈍く、立ちつくしていた。雨のはじきも悪く、全身(羽)が濡れてしまい震えていることが多く、体温低下の可能性があった。つやも悪く、額の皮膚の赤がほとんど目立たなくなっていた。11/15から給餌が成功しはじめ、毎日数十匹のミミズをコンスタントに食べるようになって動く力が感じられ、少なくとも「そのまま倒れそうな・動かなくなるような(サギの衰弱状態)」ことはなくなった。11/17に特に大量のミミズを食して、翌日の11/18には、額の赤がよみがえるように発色した。海水魚の稚魚を真水で(塩抜きして)やると、興味を示し器用に捕まえるが結局食べなかった。ヤモリにも、動きに強く反応して捕まえるが食べなかった。ツルの目撃時期には、キセキレイ、カシラダカ、キビタキ、ミサゴ、アオサギ、ゴイサギ、チュウサギ、コサギなどなど多くの鳥が飛来し、そのほとんどがしばしの休息のあと去った。

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路肩脇で餌探し

晴れ、久々の凪ぎ。アノールは「おあずけ」で、今日は殻付き雑穀。
最近、このHPを御覧になって連絡を下さる方が増えています。中にはツルの調査経験者、専門家、鹿児島でツルを身近に見ておられる方などもいらっしゃいます。小笠原に飛来して1ヶ月あまりが経過ていることもあり、明日からは簡単な経緯や、今の悩みごと?などを紹介していきます。

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健在ぶりをアピール

晴れ。6アノール。ナベヅルは元気です。
日曜日とあってか、比較的多くの人がナベヅルを見るために洲崎に訪れたようです。めったに見れないツルとあって、小笠原にしては珍しくロングの人気者になっています。だだし、注意しなければならないのは、路上でのエサやりです。数日前も書きましたが、道路上でエサをやると、そこ(場所)を覚えてしまい、より路上に出てくるようになって危険です。ここ数日のフンを見ると、いかに長い時間、路上にいたかがわかります。また、道路でモノをついばむと、どうしてもクチバシの先がコンクリに当たってしまうのもツルには良くないことです。
エサをやる場合には、かならず路肩脇の土の上でやるようにしましょう。そして、できれば、何をどれくらい食べているのかということの把握もありますので、宮之浜道のアイボにご連絡頂いて、こちらにエサを預けて頂けると助かります。
是非、ご協力を!

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リラックスして羽づくろい

晴れ.日中ポカポカ。やや波はあるけど、二見湾から水平線がきれいにみえて、夕陽がよさそう。昼夜の気温差が小さい小笠原だが、さすがに12月も半ばをすぎると夜の冷え込みが厳しくなる(この表現は観光客に笑われるけど)。
ナベヅル、今日はM農園の貴重な4アノール。少々粒の多い穀物で、こちらは食いが悪い。ますますアノールが手に入りにくくなってきました。みなさま是非よろしく。
=============豆知識==============
鹿児島でツルの調査をされているという方から、ご連絡を頂きました。トカゲを食べるナベヅルをHPではじめて見たということです。小笠原に飛来したナベヅルは、なかなか変わっているのです。パン屑や、鹿児島や動物園などで給餌されている穀類も食べますが、圧倒的に動物食なのです。ミミズや、アノールは食いがちがいます。11月はミミズが一番でしたが、アノールを覚えてからは、こちらが大好物です。採り方もあっという間に進歩しまして、はじめはあちこちと逃げられ追いかけ回していましたが、最近は最初の一撃で、ほとんど動きを止めてしまいます。その後、挟んだ嘴で振り回して完全に止めてから、丸飲みです。格闘中にアノールのしっぽがよくとれるのですが、動くこのしっぽは、必ず残さず平らげます。繁殖期を過ごすシベリアでは、このように小動物や昆虫をよく食べるとも言われます。ちょっと気になるナベヅルなのです。


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