ナベヅル

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食事中も翼がダランとなってしまう

17日からの好天は今日まで続き、ポカポカの日曜日になりました。アノールの入手が難しくなる中、Sさん、I さんから沢山のミミズを頂きました。本当にありがとうございます。さっそく今日は、そのミミズ15匹と雑穀を与えました。暑い日が続き、現在の場所にはほとんど水場がないことから水も与えました。ちなみに普段のナベヅルは、芝地で虫や 根?をほじって食し、一日を過ごしています。今日は両翼が開きぎみで落ちている状況が見られました。翼を負傷した鳥が、翼をダランと下げていたり、衰弱して体温低下がおきている鳥などで、翼を落としているものを見ることがあります。観察したところ負傷ではなさそうですが、きちんとたたむが、しだいに開く(落ちてくる)ことをくりかしていたので、少し気になります。全身の羽を一瞬逆立ててブルッとする動作と、羽繕いに加え、体のあちこちをかゆそうにしているような動作が、数度見られました(いつもより、多い感じ)。羽ジラミなどでないいと良いのですが。

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日課のアノールはいまや必須栄養

お久しぶり。「今日のナベヅル」は今日から復活です。このコーナーをお休みしている間は、冬型の気圧配置のもと北よりの風が冷たい日が続いていましたが、今日はひっさびさの高気圧(ややへり)。ポーカポカでした。さて、主人公はこの寒かった4日間を、ずっーとアノールを届けてくれているM農園のおかげで、少ないながらも4、2、2、3アノールと穀物で乗りきりました。今日は5アノール。ポカポカで動きの俊敏なアノールが、あわや逃げ切るかという場面もありましたが、必死で食べきりました。小笠原は現在、唯一の交通機関「おがさわら丸」の年に一度のドック中で、11日に船が出てから明日で1週間になります。明後日はいよいよまちにまったひさしぶりの入港日。今年のドック中の代船は東海汽船の「かめりあ丸」です。と、今日はちょっと脱線、明日からまたよろしくお願いします。

 今日も曇り。今日はNONアノールで、10ミミズと雑穀。二見湾にオオセグロカモメらしき姿が飛んでいました。ナベヅルの近くに、キョウジョシギがチョコチョコ。ひと風吹けば、大型猛禽が見えてもいい頃合い。さて、昨日お伝えしたように、明日から17日まで「今日のナベヅル」はお休みします。この2日で、ナベヅルがどこかにいるらしい、見たい! という声が再びチラホラ聞かれ始めています。再三お伝えしているとおり(と言っても島の人は、あまり島のHPなんか見ないよね)、昨年とはことなり、今のツルは神経過敏になっています。私たちも、そのような声に出会った時に限って事情をお話していますが、島にお住まいの方で、もしも身近なところで、ナベヅルの話が出た際には、今は近づかない方がいいようだよ、とハッキリ教えてあげてくださいませ。みなさまのご理解、ご協力をお願いします。

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お休み中も餌はもらえるの

今日は曇天、霧雨の天候で、夕方ナベヅルのところに行った時に、ちょうど父島全体にガスが降りてきて、シトシト降り出した。この時期には、かなりデカめの2匹を含む12アノール、4ミミズ、雑穀を完食.デカアノールのパワーに、一度は取りそこね、あわてて大走りする瞬間もあった。それにしても、M農園をはじめアノールやミミズを集めて下さる皆様。本当に感謝します。ところで、明後日の13日から17日まで、このコーナーはお休みします。研究所スタッフが他の島へ調査に行くためです。残留する給餌見習いスタッフ?に、人の個体識別用の上着と、ちょっとした技(というか自然に出来上がったツルとの暗黙の了解?)を伝授して、給餌は継続します。可能であればupするかもしれませんが、基本的にはお休みします。少しの間、ごめんなさい。

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知らんぷりしながら見守って…

今日は、久しぶりのポッカポカ。海も1月とは思えない凪ぎで、船で出れば真っ赤に日焼けすること間違いなし。この陽気にお昼休み気合いを入れてアノール獲り。お気に入りの捕獲場所は、街路樹になっているタコノキ。葉っぱのすき間からひなたぼっこに出てきているのを狙いました。思い切りが大事だけど。トゲが刺さるとこれが痛い。そんな7アノールと雑穀を「今日のナベヅル」は食べました。
さて、今日は、みなさんにちょっとお話があります。年末に洲崎で行方不明になって以来、あらたに「町のはずれ」に出現し、どうやらそれが安定してきていることはお伝えしています。が、最近は地名を出していないことを、きっとみなさんもお気づきだと思います。ご想像のとおり、おそらくは年末の「賑やかさ」で、ツルは神経過敏になりました。今の状況で「また、こっちにいたよー」と人が集まると、今度はどこへ飛んでいくかわかりません。年末年始の観察からは、やはり自前のエサ獲りだけでは足りないようです。かといって、良かれや可愛さでエサをあげても、今では逆にツルのためにはなりません。九州では、はやいものでは1月の後半には北帰行が始まります。ここまでナントカ無事にきたツルですから、これからはなんとか無用なプレッシャーをかけずに「そっと知らんぷりをして」見守りたいと思うのです。どうかご理解下さいませ。
時期的にも、「今日のナベヅル」はしだいに佳境に入っていくものと思われます。これからは、ナベヅルの明日を占う、いろいろな状況についてもお伝えしていきます。