ガーコ

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ガーコ(9/2撮影)

ガーコの成長に紹介が間に合わず、この撮影日は9月2日です。前回「ガーコ9」から2日後の撮影です。真っ白なヒナ(風切りのみ黒)で保護されたのが8月6日。あれから一ヶ月かからずに、ほとんど白い綿毛は抜け落ちて、巣立ちへの準備の必要性を感じさせる姿になりました。首部の成鳥羽の成長がやや遅いものの、全身褐色、ぐっとスリムになってなんだか、「ウミウ」のようです。南島のカツオドリ巣立ちは例年9月下旬〜10・11月まで続きます。わがガーコの順調な成長具合を見ると、もっとも早い巣立ち組・9月下旬とほぼ同じペースになりそうです。

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ガーコ(9/2撮影)

続けてガーコ10の同日撮影写真。迫力の正面顔。頭の上にちょぼっと「白綿毛」が残ります。
正面から見たときに両目が写っているのがこの写真のポイント。カツオドリは、距離感に優れた双眼視ができるタイプの鳥なのです。

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私ののど見える?

繁殖中の親鳥は、ヒナへの給餌で大忙しです。父島周辺での最大の繁殖地は南島です。繁殖期に餌とりのために、親鳥がどれくらいの範囲を飛び回るのかはまだわかっていません。しかし、南島、父島の周辺で、ごくふつうにカツオドリのダイビングを見ることができるので、意外に近場で充分な餌が採れるのかもしれません。なるほど、この時期の小笠原の海には、イワシ類(ミズン)や、トビウオ類、そしてムロアジ(クサヤムロ)が、大群となって溢れています。カツオドリのヒナは通常親鳥から口移しで餌をもらいます。親は飲み込んできた魚をそのまま、逆流させてヒナに与えます。最近このコーナーの主人公となってしまっているガーコは、人の手から魚をもらいます。動画をお見せできないのが残念ですが、びっくりするような丸飲みの早業です。その際、威力を発揮するのは、この巨大なのど。がばっと大きく開いたかと思うと、どんな魚も、そのまま丸飲み! 膨らんだのどで、しばらく魚の形がわかるときもあります。また、汗がかけない(汗腺がない)暑さ対策として、この大きなのどを広げて、おまけにブルブル振るわせて、放熱するなんて、技もあります。でも、写真はただの寝起き、大あくびのガーコでした。

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羽ばたきをするガーコ

風を感じるとどんどん「羽ばたき!」するようになりました。風に誘われるのも、そのはず! ところどころに白い綿毛が残るものの、立派に羽が揃いつつあります。誰に教えられるわけでもなく、羽ばたきをはじめたガーコ。ヒナから若鳥への大変身ももう間近でしょう。

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その翌日のガーコ

ガーコ6の翌日の撮影! 1日しかちがわないのにお腹がぐんと黒っぽくなりました。クチバシもすらっと伸びてきて「大人の風貌」になりつつあります。あたりには、風にのってフワフ舞い上がっていく白い綿毛がチラホラ。