その他

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ありがとう お元気で!

3月をむかえ、2011年度が終わろうとしています。ふりかえると、オオコウモリの保護が相次いだ年でした。その多くは、このコーナーで紹介する余裕が生まれないような難しいケースでした。ひとつの特徴は幼獣の保護で、もうひとつは台風シーズンの絡まり事故でした。両方重なった場合も含めて、保護が初夏から初冬まで、断続的に保護事例が発生しました。そのうちの2頭は、絡まり時に 締め付けられた皮膜が壊れていく、コウモリ特有の難しい症例に陥り重傷化しました。オオコウモリの沢山いるオーストラリアなどで知られている症例ですが、幸いに過去15年くらいは小笠原では経験したことがありませんでした。未だに世界的にも対処法に試行錯誤がある、コウモリ皮膜ゆえの症例は、オーストラリアと同じく、日常的にオオコウモリの治療を経験している沖縄県の獣医師さんたちに知見がありました。父島での応急対処を経て、沖縄で治療をして頂きました。これらの取り組みはあらためてご紹介したいと思います。
沖縄とのアイランドネットワーク始動の年を、一緒に支えてくださった方々が 帰任されます。ほんとうにどうもありがとうございました。オオコウモリたちとともに心より感謝です。

Special thanks Dr.Yuka ASAHINA,Tetuya CHIBA with BONIN LOVE

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本年もよろしくお願いいたします

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聟島列島では、アホウドリの人工繁殖地をつくる取り組みが続いています。伊豆鳥島を舞台にした、奇跡の復活といわれるアホウドリの保護研究の取り組みを受け継ぎ、火山島である鳥島と国際紛争の場である尖閣諸島のみで繁殖するこの鳥の未来を確保するために、第3の安全な繁殖地を人為的につくる必要性が生じ、かつての繁殖地である小笠原諸島に白羽の矢がたちました。小笠原自然文化研究所(IBO)は創設から5〜6年の期間、2000年に飛来を開始した1羽のアホウドリをモニターし、また、すでに繁殖しているクロアシアホウドリや、コアホウドリの生息状況の情報を、リカバリーチームに提供するなど、小笠原諸島のアホウドリの復活のための下地づくりに駆け回りました。戻ってきた1羽から、もう一度アホウドリのいる小笠原の夢の実現をーーと開催した 最初の企画展は、いまから10年以上前のこととなりました。「繁殖地形成プロジェクトを実行する場合に、荷揚げはどうなるか、滞在はどうなるか、人やヒナやデコイの非常時の緊急避難はどうなるか」などを、ひとつひとつの島ごとに細かく検討したことが、懐かしく思い出されます。鳥島から輸送した後、人工飼育したヒナの巣立ちや、巣立った鳥の回帰など、すばらしいニュースが続く、アホウドリプロジェクト http://www.yamashina.or.jp/hp/yomimono/albatross/ahou_mokuji.html。
回帰個体の繁殖という夢の実現を期待し、陰ながら応援したいと思います。
さて、IBOでは現在も、先輩の2種、クロアシアホウドリとコアホウドリの生息調査を継続しています(東京都小笠原支庁との協力事業)。とくに、コアホウドリと聟島鳥島や、新規拡大している島々のクロアシアホウドリには、カラーリングを装着し、その動向をモニターしています。

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2008年1月、父島でアカガシラカラスバトを絶滅からすくうための保全計画をつくるための国際ワークショップが開催されました(このコーナーでも紹介)。島内外から120名以上の参加をえて、丸3日間、準備会合から含めると、とても沢山の時間と、沢山の人たちによって、実際に、絶滅危惧種の生息する現地で、垣根をこえた話し合いが行われました。
その結果、多くのアクションプランがつくられ、この3年間で、さまざまなプランが実行されました。
そのワークショップで、1年に1度、集まって、アカガシラカラスバトの現在を確認し、未来にむける日にすることが決まりました。あかぽっぽ と いう愛称が決まったのも、ワークショップでした。

今日は、3年目の あかぽっぽの日。
ワークショップに参加した人も、参加していない人もも、アカガシラカラスバトを知っている人も、知らない人も、おさそいあわせの上、ぜひ、ご参加ください。

地域福祉センター 夜7時〜

ねこ待ち通信でもお伝えしておりますが、明後日20日(日)、東京大学農学部一条ホールにて、東京都獣医師会主催による小笠原シンポジウムが開催されます。2005年にはじまり今に続く、小笠原の野生動物を守るための山域ネコの捕獲。そして、前代未聞の東京への搬送受け入れ。文字通り、官民の垣根をこえて、地域もこえて、立場もこえて広がった協働の輪によって、絶滅の淵にあるアカガシラカラスバトたちの未来が支えられています。このコーナーで、小笠原の野生鳥獣にご興味をお持ちのみなさまは、ぜひぜひ、当日足をお運びください。興味深く、また深い講演だけでなく、当日はロビーでも多数のポスター展示や、小笠原物産のご紹介もいたします。島からスタッフもやってきます。ぜひ、真冬の東京で、熱い小笠原に会いにきてください!!12東大 農学部 一条ホール(東大前駅=地下鉄 南北線)1213時から17時「いのちつながれ小笠原」12http://www.tvma.or.jp/contents/wildanimal/