その他

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写真は南崎の同級生、今年父島で保護した
オナガミズナギドリの巣立ち鳥です。

2005年春より多くの母島島民、多くの機関と協力して実施してきた、母島南崎の海鳥繁殖地におけるネコ侵入防止のとりくみによって、記録上では10年ぶり、実際もおそらく5年〜10年ぶりとなる、南崎生まれのオナガミズナギドリが巣立ちました! 詳細は、あらためてHP内別コーナーでご報告!

☆この事業は、以下本当に沢山の方々の協働により行われているものです。
母島観光協会、母島ガイド連絡会、母島ふるさと検討会、母島青年会、母島婦人会、母島壮年会、母島小中学校はじめ母島のたくさんの方々、浅沼獣医師、(株)小笠原海運、(社)東京都獣医師会、NPO法人どうぶつたちの病院、小笠原ネコに関する連絡会議(環境省小笠原自然保護官事務所・小笠原総合事務所国有林課・東京都小笠原支庁・小笠原村・小笠原村教育委員会・NPO小笠原自然文化研究所 協力:大山獣医師、小笠原自然観察指導員連絡会)

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外来種代表のモクマオウ。大きな被害にも群を抜く
再生力で復活し、さらに在来種を圧迫してゆく。 

猛烈な台風14号が、9月22日から23日にかけて小笠原諸島を襲いました。915〜920hPaという、小笠原でも聞いたことがないような強さで、厳重な台風養生の上で、静かにこの台風の接近を迎えました。通過後3日たった今でも、島内は朝から台風の片づけ・・・片づけ・・・。一部の地域では、まだ電話、TV回線等に問題があるようですし、母島では主要都道が倒木の影響でまだ通行止めとなっています。いた場所、高さ、風の角度、住居の状況などにより、印象も異なるようですが、島で大多数の人が住む集合住宅に住む私の家は5F(最上階)の南向きの角部屋だったため、台風通過時には、雨戸が枠ごと抜けるか?というような暴風が、ドシン、ドーンと何度も叩きつけました。人命にかかわる事故等がなかったのがホントに良かったのですが、その爪痕は深く、当分の間、島は復旧作業に追われそうです。ちなみに、台風とかちあった おがさわら丸(前便)が欠航したため、すでに台風前より、島では生鮮食料品は底をついていました。野生の生物にとっても、特に陸鳥、陸獣にとっては深刻な餌不足によるサバイバルが始まりました。外来生物との競合、競争も、このような時こそ激化するものと思われます。住んでいる動物を含め、山全体が弱っています。次の台風が当分こないことを祈るばかりです。

 小笠原自然文化研究所は、4月上旬まで学会等で出張し小笠原を留守にします。傷病対応は、スタッフにより継続しますが、このコーナーは、担当の私が島に戻るまでお休みいたします。春を迎え、1日で真っ赤に日焼けするポカポカ陽気と、突風吹き荒れる荒天が交互に過ぎてゆきます。海上には、繁殖のために飛来した沢山のオナガミズナギドリが飛んでいます。

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西島沖 ぬっと出たザトウクジラ

最近、すこし重たいレスキュー話が続きました。
今日は、ちょっと海など眺めて、休憩することといたしましょう。

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本年もどうぞよろしくお願いします

旧年中は、小笠原の野生鳥獣保護のために、島内外の多くの皆様にご理解ご協力を頂きまして、まことにありがとうごさいました。おかげさまで、多くの野生鳥獣を救うことができました。大・大・大感謝であります。また、思いがけず、人との軋轢の中で、本来の島の自然にはないはずの負傷・死にあっている多くの小笠原の野生動物の姿も見えてきました。この小さな島々を舞台にして、ともに生きる未来があるように。本年もみなさまのご理解・ご協力をお願いいたします。