2011年

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更新が途絶えておりました。すいません!

さて、一昨日より、カラス情報がチラホラ入っておりました。本日、確認!! 小笠原には珍しい黒い軍団が少なくとも22羽以上。洲崎や、西町、あるいは清瀬で目撃が続きました! 我々も西町で確認。ミヤマガラスと判別しました。現在、父島にはこの他にもムナグロやら、アオサギ、ゴイサギなどなど、沢山の渡り鳥が飛来しています。今年は、台風もどき と言えるような低気圧が、ポコポコ発生。ここ数日も、小笠原はけっこうな荒れ模様です。 さ〜、偶然か、旅の必然か、小笠原に立ち寄ったミヤマガラス軍団。この後、どうなるのでしょうか。

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ピントがカゴに・・・・

ここのところ当研究所には、中期の居候が複数おりました。激突(車)メジロ2羽、激突(電線)オナガミズナギドリ1羽、絡まりオオコウモリ1頭。今週になって、オオコウモリが無事に野生復帰、そして今日メジロも1羽戻りました(1羽は死亡)。残るのは昨晩運ばれてきたイソヒヨドリのヒナ(ネコに襲われた)と、5月19日にやってきたオナガミズナギドリになりました。メジロ以外については、また改めてご紹介します。

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写真は、車にぶつかって
運ばれてきたメジロです。

車道を低く横切って、車に接触するメジロが増えています。梅雨開け間近の島は、まるでサウナのように湿気が すっぽりつつんでいます。羽根アリが飛び、虫も低く飛び、シロヒトリに桑がやられ(地面に毛虫が落ちて)、朝の路上には、夜シロアリに集まって、そのまま車にひかれたヒキガエルが沢山出現するこの季節。メジロも、ヒヨドリも、イソヒヨドリもノスリも、地上に降りる姿を良く見ます。

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昨夜のこと、「港付近に海鳥が」との連絡を受け、駆け付けると、今年何羽目だろう!? と言いたくなるシロハラミズナギドリが待っていました。港湾の強い照明に不時着したもようです。小笠原は、急速に梅雨開けにむかっている気配です。今年は、いろいろな気がかりがあるので、出来る限り太平洋上に梅雨前線がとどまればよいなぁ などと考えていましたが、うらはらに例年にない、早い梅雨開け、逆に内地には梅雨入りになりそうです。保護の翌日、梅雨開けを感じさせる海空へ、元気にシロハラは飛んでいきました。

thanks MIYUKOさん

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毎年、5月の連休頃から梅雨開け頃までは、イソヒヨドリのヒナが、あちこち、ピョコピョコ動き回る季節です。ちっちゃな羽根が生えてきて、親の姿を追いかけて巣からポーンと飛び出してしまいます。地面をよちよち移動する姿は、あぶなっかしく、思わず「拾ってきた」ということがおきるのも、この時期です。しかし、これは鳥と生まれた宿命で、この時期を生き延びてこそ、みな成鳥になっていくのです。親鳥は、補助輪付きの自転車で行動半径を拡げた人間の子供のごとく、ちゃんとヒナの動きを認識していて、ヒナの居場所に餌を運び続けます。ヒナはまだまだ小さいので、一日に何度も何度も給餌を受ける必要があるのです。さて、そんな時、ヒナの近くに人が現れると、親鳥には脅威となって子供に近づけません。親鳥は多くの場合、人が気付かない高台や、遠くの電線に退いて、様子をうかがっています。この時期、動きまわる鳥のヒナを見つけたら、すぐにその場を立ち去ることが、その鳥を助けることになるのです。この時期の保護は、「誤保護」や「誘拐」と言われるのは、このためです。どうしても気になる時には、近くの木に乗せてやり、すみやかに その場を離れましょう。(広場で子供達が遊んでいて芝地でヒナを見つけたような場合には、大人が木の上にのせてから、ヒナのいない側に子供達と移動して、遊べれば理想的です。)もちろん、怪我をしている場合、ハプニングで巣が落下した場合、交通事故やネコによる捕食の危険がある場合などは、ご連絡くださいませ。この時には、どこに巣があったか、どこで保護したのか、という正確な場所も控えてください。野生に戻すために不可欠な情報になります。野鳥一般に言えることですが、警戒心の薄い小笠原の鳥では、とくに「人が接近しても大丈夫」と思い込みがちですが、実は、人がいる のと いない のとでは、鳥の行動は大きく変わります。とくに子育てなどの繁殖時期は、信じられないほどナーバスになり、影響は生死に直結することもあります。そして、大概、人はこの変化に気づきません。近づかないで守る、ちっちゃな島で野生と共生する上で、大切なテクニックです。


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