2012年

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保護時のツツドリ

カッコウや、ツツドリは、1〜3年に1度くらいの割合で、初夏に姿をみたり、声を聞いたりすることがあります。父島には北上の渡りの途中で立ち寄ったものと思われますが、青く明るい海をバックに「カッコウ」と聞くと、毎度びっくりしながらも、季節の便り(夏が近いと・・)をかんじるのです。だけれども・・・逆の季節、彼らが南へ下る季節には、両種ともあまり見たことがなかったので、少し珍しい気分になりました。車に衝突してしまったこの個体、時間がかかりましたが、なんとか野生復帰できました。さらに南の地へ、まだまだ試練が続きますが、比較的まれなこととは言え、ときどき渡り途中で、みかける鳥たちには頑張って欲しいものです。

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さぁ海へ

10月から続く珍鳥ラッシュ、今日は珍鳥放鳥dayとなりました。まずは、父島でオオミズナギドリと、ツツドリを放鳥。母島からは保護していたカイツブリ放鳥の連絡が入りました! オオミズナギドリは、伊豆諸島の御蔵島の集団繁殖地が有名ですが、東日本の沿岸離礁などに広く繁殖しています。おがさわら丸で東京から小笠原を目指すと、まずは東京湾内でユリカモメやらの各種カモメ類が舞い、外洋が近づく三浦海岸前あたりになると、ゴマ塩頭のオオミズナギドリのグライダー飛行が交じり始めます。とくに春から秋頃までの伊豆諸島沖は、たくさんのオオミズナギドリを見ることができます。一晩あけて小笠原諸島の近海で夜明けをむかえると、オオミズナギドリは姿を消して、すっかりミズナギドリの主役は、オナガミズナギドリに交代しています。両種ともに巣立ちをむかえるこの季節、南下する若鳥が不時着したのでしょう。

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保護直後

9月末、オガサワラオオコウモリが保護されました。今年生まれの個体で♂でした。作物ネットによる絡まり事故で、フルーツをはじめ植物を食べる世界中のオオコウモリに共通の課題です。締め付け場所の壊死など重篤化することも多い事例でしたが、各方面の方々から本当に頭の下がるご協力を頂き、約1ヶ月半の治療のあとで、無事に野生復帰がかないました。多くの関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。

Specia thanks 島しょ保健所小笠原出張所、小笠原村診療所、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄、MARUYAMAsan ほか たくさんの方々

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珍しい鳥の放鳥が続きます。ミゾゴイです。第一印象からズグロではないか? とドキドキしましたが、専門の研究者にも問い合わせた結果、ミゾゴイの若鳥と確定しました。両種ともに若鳥の羽模様などは情報が少ないので、百聞は一見に如かず で、とても良い勉強になりました。羽の写真も紹介します。

Thanks Dr Kawakami