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風雨の激しい中、徘徊するナベヅル

低気圧の通過。強雨やがて曇り。夕方から稲光。
午前中、瞬間では10m以上!と感じる横殴りの暴風雨になる中、ナベヅルは、いつものごとく州崎を歩きで徘徊していました。風雨が本当に強くなる瞬間には、その場で静止し、しばし立ちつくすといった案配でした。雨の中、8アノールを平らげて再びゆっくりと雨中探索に歩き出しました。
=====これまでの経過 第三部=====
11/26〜28
通過後も、台風一過とはならず不順な天候が続いた。変わらずミミズ主体の給餌をするが、エサの確保に苦労し始める。この頃、アイボ(当研究所)主催で島外の昆虫研究者の講演会を開催。「ここ数十年で外来種のグリーンアノールが父島・母島の固有昆虫相を、いかに壊滅的に食い尽くてしまったか」といった内容で、後日、先生や小学生の有志などが、学校周辺のアノール数十匹を捕獲してくれた。試しに、これをナベヅルに与えたところ、最初の2匹については やや食いが悪かったが後は猛然と捕食するようになった。動く生き餌が、傷病鳥獣に栄養的にも精神的(?)にも劇的な回復をもたらす(キッカケニナル)ことがあるが、ナベヅルへのアノールはまさにそれで、スタスタ歩き回ったり、羽ばたきをしたりといったことが頻繁に見られるようになった。このころ、洲崎の中で、数十メートル程度を飛翔していたという目撃談が二例ある。ちなみに、アノールは在来のヤモリに比べて、動きが敏捷で捕まえるのは、なかなか難しい(子供はうまい)。サギや、イソヒヨドリが捕まえているのも目にするが、サギなどでは失敗するのもたまに見ることがある。
ナベヅルは、3日程度で完全にコツをつかみ、最初は、猛スピードで逃げられ、ダチョウのごとく追い回していたのが(最初の一撃に失敗、そして捕まえても、また逃げられる という具合)、はじめの一撃で動きを止めて、ほとんど走り回らなくなった。これをキッカケに以降、知り合いにはアノールの捕獲を呼びかける。
この後は、11/29からのHPに掲載のとおりです.

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やった!

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それっいまだ!

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穏やかな日差しを浴びて散策

晴れ。ぽかぽかで春のよう。海も春の凪のよう。気温23度の予報だったけど、もっと上がったにちがいない。日中動くには半袖でないと汗が出てきます。さすがに日陰は寒いけど。昨日よりさらにギンネムの芽吹きが色鮮やかに映る。もっとも台風後の復活が早かったクワは、あちこちで花をつけている。これだけ一斉の芽吹きは1997年以来だろうか。またまたさらにヤギが増えそうだ。
さて、今日は10アノールと雑穀。緑の葉っぱにくっついているアノールを葉っぱごと置いてやると、近づいてきて、たちどころに保護色のアノールを探しだし、捕まえました。また、残った葉っぱをつついたり、振り回しぎみにしたりと、点検も怠らない。毎度ですが、アノールと格闘するナベヅルは、ちょっと怖いくらいの集中を感じます。
=========アノールの小話========
小笠原でも冬になると、なかなかアノールは見かけなくなる。そう思っていましたが、今回必死に探してみると、確かに夏ほどではないけれど、いるのです! コンクリートのすき間、われ目、壁面の水抜き穴、農園の単管パイプの中、注意するようになると、あちこちにアノールの顔が覗いていることに気づきました。さあ、あとは、頭をつかって、どうやってうまく捕まえるか? 賢いアノールと知恵比べ。

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父島のちょっとした人気者

晴れ。8アノールと雑穀。今日も生きのいいアノールで、あえて遠くに放ってみましたが、ナベヅルは素早く追いついて、すべてGETしました。ほぼ直撃した台風25号から30日。完全に葉っぱが吹き飛んでいたギンネムの葉芽は、すでに2週間程度で見え始めていましたが、ここ数日で、一斉に開葉をはじめました。
=====これまでの経過 第二部(11/21 〜25)=========
基本的に1日1回のミミズの給餌を続けた。他には相変わらず関心を示さなかったが、ミミズを給餌してもらえることは完全に認識し、急速に近づいてくるようになった。羽ばたきも確認し、翼に負傷はないことがわかった。この時期、小笠原諸島に台風25号が接近し、荒れ気味の天気となった。台風は父島をほぼ直撃する形となり、特に24〜25日は暴風雨となった。台風中も給餌は続け、ナベヅルは州崎に密生するギンネム林に入り込んで風雨をしのいだようで、台風通過後、まったく葉の無くなった林内に立っていた。このころ特に、大きな水溜まりの近くにある林の中にいることが多かった。島内に最近では例がないほど大きな塩害を出した台風直撃を乗りきった武勇伝??で、州崎のナベヅルはいっそう父島内で有名になったかんじ。見に来る人や車が増え(といっても小さな島ですので、タマチャンのようなことはありません)、「パン屑をやって食べた」というような話も聞こえてくる。