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回収翌日、海岸から海へ帰る若鳥

今年も11月20日頃より、オナガミズナギドリの巣立ちを迎えています! このコーナーでもご紹介しておりますが、彼らは光に集まる習性があり、特に不慣れな巣立ち鳥たちは、街の灯りに誘われて続々と不時着してしまいます。海で生きるために進化した身体は陸上には不向きのようで、長い翼、大きなフィンをはいたような足が邪魔になり、すばやく海に戻ることもできません。海鳥にとって、不時着はとくに珍しいことはありません。とくに若い鳥にとっては、成長する過程で必要な寄り道とも考えられます。ところが、有人島となると話はちがってきます。陸地でジタバタしているうちに、交通事故、ノラネコ、再度の灯り衝突などで、放置すると命を落としてしまいます。初夏から台風シーズンを乗り越えて、半年をかけて育った命。自然の摂理にはない人為事故は、ひとつでも減らしてやりたいものです。すでに昨週末には、第1回目となる不時着ピークがあり、多くの巣立ち鳥を回収しました。子供たちとの不時着鳥の放鳥会も行いました。なお、昨日実施した父島周辺の繁殖地調査では、まだ半数近いヒナが残っている様子。まだ、まだ、不時着が続きそうです。気がつけば12月。忘年会シーズンとなりました。呑み会の行き帰りには、ぜひ足下にご注意ください。不時着した海鳥の発見時には、以下までご連絡くださいませ。1512現在:小笠原村、小笠原ビジターセンター、島内民宿さんをはじめ、多くの方々がミズナギドリの不時着を減らすためのライトダウンにご協力頂いています。大感謝!

IBO 04998-2-3779
あかぽっぽダイヤル 080-2035-8078

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生き抜け!

海鳥は、その名のごとく海とともに生きている鳥たちです。海の上を飛び回り、潜り、波の上で眠り、そんな彼らにも 卵を産み、ヒナを育てるために、陸地(島)が必要です。小笠原群島は、たくさんの海鳥が集います。そして、主な繁殖の季節によって、夏繁殖型、冬繁殖型と分かれます。アナドリは夏繁殖の代表種。8月初旬に卵から孵ったヒナは黒い毛玉のようです。防水性のない、ホワホワの綿毛に包まれたヒナは、生まれてすぐに、巣穴の中でひとりにされます。一羽で餌を運ぶ親鳥の帰りを待ちながら、ヒナはぐんぐん大きくなっていきます。少しづつ成鳥羽に生えかわり、最後に尾羽がのびたら巣立ちです。2ヶ月半、すでに季節は秋に入ります。毎年、台風シーズンと重なるこの時期の巣立ちに、うっかり不時着した巣立ち鳥。ガンバレヨと声をかけずにいられません。陸地ではか細く見える、足や翼、しかし、海の上の彼らは違います。たくましく、しなやかに、自在に青に溶けていきます。

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最近、鳥見情報ばかりですが・・・
カツオドリの正面顔は、カオナシ? か、なんとか仮面か?

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聟島列島へ調査に行きました。むむっ、海上を飛びまわる白く大きい鳥が・・・カツオドリのような体つき・・・・・・近づいてくると、印象的な模様。西之島まで行かないと会えないアオツラカツオドリ! 嬉しくもあり、興奮しましたが、やっぱり西之島の噴火が気になりました。溶岩で旧島のネコの額の繁殖地は、今にも飲み込まれそうです。現地ではガスや噴石も飛び交っているはず。海鳥たちの小さな繁殖地や植生、少しでも残ってほしいものです。