最新情報

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衰弱個体ではなかったが・・・

ハトがネコに襲われた!という連絡がありました。「えっ、ハト! アカガシラ!?」ドキドキしながら集落内の民家の庭へ急行しました。そこには、まだ暖かいキジバトが、すでに絶命していました。このキジバト君には申し訳なかったのですが、瞬間 ほっ としたもの事実です。1頭レベルで保護が必要な絶滅の縁を行ったり来たりしているアカガシラカラスバトじゃなかった! ホッと、胸をなで下ろしたのでしたが・・・・この海を越えて小笠原にたどり着いたキジバトには、残念なことでした。ここ数年、父島では本格的な山域でのノネコ捕獲が進み、その危険性は低下しています。渡ってくる鳥たちは、河川の河口だったり、海岸近くの平地だったりに降りることが多く、父島で言えばそこは集落地域そのものだったりするのです。共生ということを考えるとき、人の地図、動物の地図の二つを重ねることが大切だと感じます。それから、むかしの地図と、大昔の地図も。

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本年もよろしくお願いいたします

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巣立ちほぼ終了というIBOチラシのある
ライトアップのツリー下で発見された
オナガミズナギドリ(ガーン!)

巣立ちはほぼ完了と、島内でチラシを配ったのは10日のことでした。その後、まるで梅雨のような停滞前線がいすわり、シトシト雨とガス陽気が続いています。案の定・・チラシを配った後も、オナガミズナギドリの不時着は続いています。そして、なんと昨晩は・・・ 嗚呼!、チラシを掲げたライトアップツリーの下に、不時着鳥!! 決定的瞬間を撮影、連絡くれたRyo-kunありがとう!? トホホ。 まるで梅雨のような前線は、まだまだ居座りそうです。引き続き、夜道ではミズナギドリにご注意を!

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箱から出されて 力強い羽ばたき

本格的な冬型の気圧配置となりました。こうなると、小笠原も、3日晴れては、3日雨・・・・というような、低気圧の通過のたびに荒れ模様となる冬本場に突入します。巣立ち終了と、お知らせしたオナガミズナギドリですが、この悪天候で、昨晩2羽舞いこみました。あと数日は、悪天候が続きそう・・・この期間はまだまだ要注意・・・。父島&母島のみなさまは忘年会の帰り道、ちょっと気にしてみてください。

Thanks NAMI YUKINO OGASAWARAKEISATUSYO SHYOKO
Special Thanks Maikou NAO

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写真は2005年1月 過去ログもみてね

2011年のオナガミズナギドリ巣立ち ほぼ完了のうれしさから、立て続けの海鳥談義が続きました。(情報出すとき立て続け! ドカンとお休み にしないで、平均的に情報発信しないさい!! と怒られているのですが・・・なかなかなおりません。スイマセン) ひらきなおって もうひとつ、新しい可能性を秘めたミズナギドリの小話を!
これまでに小笠原諸島では、種不明の小型ミズナギドリが複数見つかっています。その一例は、2005年の本コーナーで、「種が特定できないがヒメミズナギドリの可能性が高い海鳥の保護事例」としてご紹介しました。(過去ログから2005年1月をご参照あれ!)
暫定的に「ヒメミズナギドリ」とされたものの、形態的な特徴が完全に一致しないことなどから、私たちは、この小型海鳥を「オガサワラヒメミズナギドリ」と呼んでおりました。
さてここで、話の舞台は太平洋を東へ移動します。2011年8月(今年!)のこと、ミッドウェイで1963年に採集された個体をもとにBryan’s Shearwater Puffinus bryani という小型ミズナギドリが新種記載されたのです!!
そして、オガサワラヒメミズナギドリの形態は、この新種にとても似ているのです!!。 現在、私たちは他機関の研究者と共同で、DNAと形態の分析を行っている最中です。結果は、早ければ来春には発表したいと思っています。その際には、このコーナーでも真っ先にお知らせします。