最新情報

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宮乃浜から兄島を望み、さあ、いざゆかん ってところ
Tさんご家族 ありがとう!

通称・ばくだん低気圧。この時期、台風級に発達して太平洋沿岸を大時化にして東へ抜けてゆく低気圧のことですが、今冬はずいぶん多い感じがします。コーナーへの書き込みを少しお休みしていた間にも、そんな低気圧がいくつか通過。小笠原にも寒風を叩きつけていきました。それでも、次第にその合間の晴天はポカポカ度合いをまして、しずかに確かに春の気配が立ちこめてきました。
この時期に繁殖時期をむかえるオーストンウミツバメが、夜の灯りにまどわされ不時着するのも現代・小笠原の風物詩。そして不時着鳥を放置するとネコや車に命を落とすのも小笠原の現実です。幸いにも大きな怪我もなく、一晩の休息の後に元気に放鳥されました。

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海沿いの風が吹く場所で鳥と一緒に待っていてくれた
Tさんご家族 ありがとう!

父島集落内で、オーストンウミツバメが保護されました。小さく軽い身体に、きれいな燕尾型の尾。1年に1度、約束の地に戻ってくる小さなウミツバメの繁殖時期なりました。小笠原諸島、伊豆鳥島、ミッドウェー諸島などで集団繁殖しています。小笠原では、東島、巽島、聟島鳥島、北之島などで繁殖が確認されています。12月から1月頃にどこからか飛来し、すっかり夏の気配となる5月から6月頃にヒナが巣立ちます。繁殖期以外の海上生活については、まだまだ謎だらけの海鳥です。

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最近ハトばっかりですが、ひつこくハトです。
火山列島でもハトを探してきます

レスキュー情報を更新せずに、なんだか日記風になってきてしまいました。スイマセン。
明日から31日まで火山列島の鳥類調査に行ってまいります。もちろんスタッフによりレスキューは続きますが、人手不足もあって、コーナーの更新は難しいそうです。
のれんは出たのに、商品は出せない そんなお家事情でご迷惑をおかけ致します。また、10日ほどしましたら、是非にも お立ち寄りくださいませ。

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いろいろなグループで、ひたすらハトのこと
話し合いました

1月10日より丸3日間かけて、アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップが行われました(in父島)。島民、島内団体、研究者、行政、さまざまな立場の人々約120名が島内外から集まりました。ハトと共存できる地域づくり、生息域内(野生個体群)、生息域外(飼育下個体群)、PVA(コンピュータモデリング)の4つのワーキンググループに別れ、個別セッションと全体セッションを繰り返しながら、課題、目標、アクションプランの策定まで取り組みました。これから取りまとめ作業に入り、春頃にはワークショップの最終報告書として広く世の中に公表されます。そうそう、このコーナーでご紹介している小笠原における傷病鳥獣の話題も、しっかり議題にあがりました。
レスキューから離れた話題が続きました。次回からは文字通り「今日のレスキュー」に戻ります!

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アカガシラおめでとうございます。
本年も、小笠原自然文化研究所ならびに本コーナー、どうぞご愛顧を。
レスキュー話ではありませんが、本年1月に父島でアカガシラカラスバトの保全のためのワークショップを開催します。
ことしの小笠原自然文化研究所(IBO)は、アカガシラでスタートです!!
小笠原諸島が返還40周年を迎えるこの年、奇しくも推定40羽と言われる絶滅寸前のこの鳥を、この島の未来に残すため、すこしでも取り組めればと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。http://ogasawara.or.jp/karasubato/index.htm