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ガーコ訓練つづき(10/6撮影)

10月2日
初日の今日は宮之浜の浜辺で、波打ち際付近の水の中にあるムロアジ2匹。最初は騒ぐだけでしたが、最後には水に飛びいるように入り、魚をくわえるやいなや、あっという間に岸へ戻りました。
10月3日
青灯台の水中階段付近で、昨日よりやや深いところの魚に首を突っ込みつかむのに成功、でもまだまだ、数十?の浅瀬。そのままドタバタと海面を蹴って、再び飛んでいきました。その後、これまたあっさりと夕方に青灯台へ戻りました。

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ガーコ訓練(10/6撮影)

放鳥翌日の夕方。10月2日にあっさりと青灯台に戻っているガーコが発見されました。この日より、1日〜2日で戻ることを前提に、バケツやタライは卒業して海でのエサ獲り訓練を始めました。本当は、海辺にリハビリ用のスペースがあれば理想的です。しかし、残念ながら、今の小笠原にこのような施設や場所提供はありません。夕方からは、犬の散布、ネコ徘徊、そして交通事故と危険が沢山です。事実、当研究所に運び込まれる海鳥たちの多くは、無人島時代にはなかった、これらの人為的要因で負傷したもの達です。さて、今書き込みしている10月7日までの間、1日1回、数十分間のことですが、ほぼ毎日水中でのエサ獲り訓練は続いています。写真は、ようやく思い切って飛び込めるようになった昨日(6日)の連続写真で、つぎに10月2日からの訓練の様子をダイジェストで?ご紹介します。

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ガーコよ、さらば

ガーコことカツオドリが巣立つまでには、島の多くの方々にお世話になりました。厚く御礼申し上げます。
特に、コンスタントに1日3本以上もムロアジを丸飲みする食欲は、ビンボウな当研究所の財政を圧迫しました。時には一人で何十匹というムロアジの差し入れには本当に助かりました。また、行き当たりバッタリの飛行チャレンジが始まってからは、あちこちでいろいろな人にお世話になって戻ってきました。まだまだ、出戻りの可能性は高いので、特に青灯台などは1日3回程度チェックを続ける予定です。しかしとにかく一段落、当研究所では7月15日以来、2ヶ月半ぶりに長期保護を必要とする鳥がいなくなりました。幸い小笠原はまだ泳げるので、ガーコチェックを装って、遅い夏休み気分でお昼休みに泳いでいます。次の来客があるまで、このコーナーはしばしお休みです??
さて、それは何日後のことか?

SPECIAL Thanks JK/アイッパラ?号/YK/T.N/YoOsan/Mr.Sakamoto/MARUHI/KANA/Sumiko/MIYANOHAMA-MITI no MINASAMA/HORIKOSHI-family

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カツオドリ(左)の前で次々発進するオナガミズ
ナギドリ(中央)とシロハラミズナギドリ(右)

台風通過と、大時化が収まるのを待ってオナガミズナギドリと、シロハラミズナギドリを放鳥しました。そしてついに、カツオドリも放鳥することにしました。出戻り繰り返し生活を始めてから10日。台風前には丸2日に渡って外出もしました。建物や車のある父島集落近くでこれ以上のリハビリをするよりも、出戻り覚悟で海から飛ばすことにしました。戻ることが可能なように、ガーコにとってもおなじみの父島二見港の青灯台からの放鳥にしました。オナガミズナギドリやシロハラミズナギドリがあっさりと飛び立ちましたが、ガーコは羽ばたきは繰り返すものの、なかなか飛び立ちません。他の鳥に遅れること約40分あまり。島の子供数名も見守る中、10時43分ついに飛び立ちました。双眼鏡で二見湾口から外洋(北西)へ飛び出すのも確認されました。保護から50日以上、とりあえずガーコレスキューは一段落です。

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保護されたシロハラミズナギドリ

台風通過の前後に悪天候で不時着したオナガミズナギドリ2羽、シロハラミズナギドリ1羽が保護されました。頭部を強くうっている個体もありましたが、幸いどの個体も翼や足、嘴の負傷はありませんでした。大時化の海が落ち着くまで様子をみることにしました。