最新情報

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メジロ兄弟 放鳥前 写真撮影H.C

7月に保護され、一時父島でのリハビリの後、故郷母島へ戻り最終訓練中とお伝えしたメジロ兄弟ですが、先週無事母島で放鳥されたとの連絡がありました。すっかり羽根も生え揃い立派に成長した放鳥前の写真が送られてきました。心配された足の具合も良くなり、ともにそれぞれ右足に赤、青のリングをつけてヤブの中へ飛んでいったそうです。この兄弟の一時飼養・放鳥までは、母島・父島の多くの方々のご協力によりなされました。みなさんお疲れさまでした。自力での餌とりも覚えているので、怖いのはノラネコだけですが、なんとかたくましく生き抜いて欲しいものです。(リングメジロを目撃したら、当研究所までご連絡を!)

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保護されたガーコ その後

「カツオドリ」が、この鳥の和名です。もともと小笠原での呼び名は「オサドリ」で、鳴き声から「ガーコ」という愛称もあります。さて、その「ガーコ」のその後。今が旬のムロアジをたべはじめてから、すっかり見違えるほど元気になった「ガーコ」。保護場所にもなれ、落ち着いて羽繕い(産毛のお手入れ?)をし、また、尾を上げ、頭を下げて低い姿勢をとったかと思うと、ピューッと超強力水鉄砲のごときフンを飛ばしています。ヒナらしく、あたりへの好奇心も旺盛で、盛んに草や木の枝などを、引っ張ったり、持ち上げたりと遊びながら、次第に、クチバシの使い方が上手になっていくようです。

 小笠原の海鳥の代表といえば、やはりなんと言っても「カツオドリ」です!(島ではガーコとも呼ばれてます)翼を広げると145cm、頭や身体の上面、翼の上面は黒褐色で、腹は白色、くちばしは黄色という印象的な大型海鳥です。日本では伊豆諸島、小笠原諸島、南部琉球等で繁殖し、父島付近では南島が代表的な繁殖地です。数日前に、まだ真っ白の産毛に包まれたヒナが持ち込まれました。聟島列島媒島近くの海で、発泡スチロールに乗っかってかろうじて浮いているところを、ドルフィンスイムの観光船に救助されました。海に面した崖上の繁殖地からの転落が考えられます。父島での収容時には、体温は低下し、眼はくぼみ、胸・お腹も凹んで、かなりの衰弱がみられました。徐々に栄養を補充するなど、数日かけて体力の回復をはかり、現在はエサのムロアジ(1本)を、自ら3本/1日丸飲みにするまで元気になりました。現在、当研究所では、行政機関からの飼養依頼を受け、巣立ち放鳥を目指し飼育中です。
WANTED 小笠原にお住まいの方へ
新鮮なムロアジ(和名クサヤムロ)、シマムロ(和名クマザサハナムロ)、イワシ(和名ミズン)、ウメイロモドキ、をご寄付。ご提供頂ける方、大歓迎です。これから10月の巣立ちまで1日3本以上飲んでしまいます! (新鮮なイカ等でもOKですが、コーラルフィッシュはだめです)、またダンボール箱や古新聞紙、ぼろ布のご提供も大変助かります。ご連絡は04998-2-3779 小笠原自然文化研究所 鈴木創まで 

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保護されたヒヨドリのヒナ

巣立ちヒナを見つけたら、どうする?
このヒヨドリのヒナは、巣から離れ道路に降りてしまい、通りがかった人に保護されました。現場は父島の主要道路でしたから、まだピョンピョン飛のヒナはそのままならば車にひかれて死んでいたでしょう。道路から拾い上げたことは、このヒナの命を救いました。けれど「親とはぐれたヒナ」と思われたために私たちのところに運ばれてきました(数日の保護の後、。私たちは、まず発見場所近くにヒナを戻し、遠くから双眼鏡で観察して親鳥が来るの待ちましたが、残念ながら親鳥は現れませんでした。ヒナが路上で拾われてから3日以上が過ぎていました。多くの鳥のヒナは成長すると、巣の外を出歩くようになります。満足に飛べず、好奇心いっぱいのこの時期は、命の危険が高いのですが、たいがいヒナの近くには親鳥がいて、エサを運んだり様子を見たりしているのです。では、たとえば、尾羽の伸びきらないヒナを道路上で見つけたらどうするか?!!
そんな時は、近くの木の枝など、安全なところにヒナを移して、素早くその場を離れてください。ヒナの安全のためにも、これが一番なのです。

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成長したメジロのヒナ

メジロのつづき。生まれたてのヒナは、毛もなくて「ホントにこれが鳥?」と言いたくなる姿ですが、やがて身体の羽毛や翼となる羽根が伸びてきて、数日で誰が見てもヒナに変身します。でも、メジロのトレードマークの「目の回りの白」が表れるのは最後の最後、尾羽が伸びて、すっかり鳥らしくなってからのこと。写真は前回に紹介したメジロで、すっかりメジロらしく成長し、上手に水浴びもした後の写真です。
この時期、メジロやヒヨドリなどの巣立ちヒナが、巣を離れあちこちを危なっかしく歩き回っています。しかし、かならずどこかに親鳥がいますから、こんな鳥を見つけても、そっとしておきましよう。もし、道路など危険がある場合は、近くの安全な木の枝などに留まらせて立ち去るとGOODです。
★現在、小笠原群島において繁殖している陸鳥は、ハハジマメグロ、オガサワラノスリ、アカガシラカラスバト、オガサワラカワラヒワ、オガサワラヒヨドリ、イソヒヨドリ、トラツグミ、モズ、ハシナガウグイス、イオウジマメジロの10種です。