順調に子育て中
新ゆりがおか動物病院にて、子育て中の様子
2月2日に母島南崎で捕獲された2.33Kgのメスネコ。ねこまちにやってきた時から大人しく、警戒心もすぐに薄れて、4日目にはネコのほうから触ってきました。痩せていたこと、撫で撫でが大好きで、室内に出して遊ばせていても時々擦り寄ってきてゴロゴロと喉を鳴らすなど愛らしい姿を見せ、すっかり子ネコだと思って接していました。ところが飼養5週目に入った頃から食欲がアップ、乳首も目立つようになり、お腹も少しずつふっくらしてきて、室内に出しても横たわって休んでしまうことが多くなり…“まさか妊娠…?”。すでに春休みに入り、おがさわら丸での搬送が出来ない時期に入っていましたが、小笠原海運と新ゆりがおか動物病院の小松泰史先生に受け入れをお願いし東京へ搬送しました。
その後4月2日から3日間かけて、4匹の子ネコを出産したと連絡が入りました。ねこまちでは甘えん坊だった母ネコですが、今はしっかり子育てしているそうです。
逆算すると交尾から間もなく捕獲されたことになります。山域のネコを“ゼロ”にするこの取り組みは、このネコの繁殖能力を上回るペースで捕獲することが求められています。