卒業研究生来島中
帝京科学大学の学生が11月7日から12月12日まで2人1組で3航海ずつ、卒業研究のため来島しています。ネコ捕獲における、新たな誘引エサの工夫や、ネズミの忌避、新たな大型罠の開発などをテーマに取り組んでいます。現場ではなかなか時間を割けない課題の解決に向けて、ネコ捕獲隊とともに実験を行いました。
帝京科学大学の学生が11月7日から12月12日まで2人1組で3航海ずつ、卒業研究のため来島しています。ネコ捕獲における、新たな誘引エサの工夫や、ネズミの忌避、新たな大型罠の開発などをテーマに取り組んでいます。現場ではなかなか時間を割けない課題の解決に向けて、ネコ捕獲隊とともに実験を行いました。
(左)カノンちゃん (右)ハミルちゃん
― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―
島ネコNo.899【カノンちゃん】
(父島コーヒー山出身)
島ネコNo.901【ハミルちゃん】
(父島洲崎出身)
8月26日に我が家にやってきたのは女の子2匹です。自分達では思いつかない素敵な名前ですので、そのまま変えずにカノンとハミルにしました。毎日元気いっぱい遊んで私達夫婦を楽しませてくれています。最初から家に慣れて、夜2匹で大運動会をして昼間猫タワーや猫ベッドで寝ていましたが、最近夜は私達の布団に入ってきて寝ることもあり、ミンクのような毛に癒されています。おもちゃでもよく遊んで、ごはんももりもり食べ、知恵も働くので、あまり心配もありません。猫の成長を見守り、毎日楽しく過ごす生活を与えてくださった皆様に感謝しています。
台風21号の直撃により、多くの被害が出た母島。南崎の海鳥繁殖地保護フェンスも全壊してしまいました。繁殖地にはまだ巣立ち前のオナガミズナギドリがいます。ノネコによる被害が心配されていましたが、今のところ被害報告はなく、今日から捕獲が再開しました。他のエリアは、まだ倒木などの伐開作業が済んでおらず、捕獲作業は休止しています。
11月3日、東京都立砧公園ねむのき広場で開催された「世田谷どうぶつフェスティバル」(世田谷区と東京都獣医師会世田谷支部の共催)に今年も参加しました。東京都獣医師会ブースの一部を借りてパネル展示を行い、多くの方に小笠原ネコプロジェクトを紹介することが出来ました。
左:夜明道路入口(奥村) 右:八ツ瀬橋(小港)
台風21号の直撃から5日が経過しましたが、父島では幹線道路の一つである夜明道路が、倒木や東平ノヤギ・ノネコ防除柵の倒壊などにより通行止めが続いています。これによりノネコ捕獲のほとんどのエリアに入ることが出来ず、ネコ捕獲隊はやむなく休止となっています。山中も大きな被害が予想されますが、捕獲カゴやセンサーカメラの状態、ルートの様子が全く分からない状態で、山中のネコ捕獲ラインの復帰にはかなりの時間がかかりそうです。被害の大きかった母島でも同様に、捕獲エリアに立ち入ることが出来ず、捕獲作業は休止しています。