2024年

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小笠原村では島内のネコ飼育希望者に捕獲されたノネコやねこまちで生まれた子ネコを譲渡しています。希望者には事前登録をお願いしていて、飼育環境や希望するネコの条件等を確認しています。今回父島で保護された子ネコの譲渡希望があり、面接に伺うと「これまだ使えますか?」と【おがニャン券】を見せてくれました。これはネコプロジェクトが本格稼働した初期の頃、ネコプロジェクトに関わった行政スタッフの異動の際に、事業主である環境省からスタッフに送別の贈り物として送っていたものでした。
券には、発行日〜有効期限:平成22年3月29日〜無期限*(注意:小笠原からノネコがいなくなると引き換えができなくなります。お早めにご利用ください。)と記されていて、14年もの間大切に保管し2回目の小笠原赴任の機会に利用することになったようです。初めて【おがニャン券】が使われたネコの譲渡となりました。

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今年度、東京都獣医師会賛助会員である物産アニマルヘルス株式会社様、セバ・ジャパン株式会社様から、ネコプロジェクトへの事業協力として『フェリウェイ』をご提供いただきました。『フェリウェイ』はネコの安寧フェロモンです。ねこまちにやってきたネコたちは急激な環境変化で多大なストレスが生じますが、フェリウェイを飼育ケージや搬送キャリーに使用することで少しでも不安が軽減されることを期待しています。ご協力に心より感謝いたします。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.942【カムイちゃん】(母島南崎出身)

2020年3月21日に我が家にやってきました!名前は【ユッカ】から【カムイ】に改名しました。先住猫は娘が名前を決めたので、今回は息子が名付け親です。可愛かった子猫時代は短いもので、食欲旺盛のカムイはすくすくと成長し、あっという間にデカくなりました♪姉となった先住猫【ベル】は、スレンダーで軽い身のこなしですが、ガッシリ体型のカムイは走れば「ドテドテ…」飛び降りれば「ドサッ」、そして「フギャ」と声が漏れてしまう、三枚目な感じでいつも家族を笑わせてくれます。カムイはおしゃべりが上手なので、猫と人間の会話が成立します。朝は必ず「ごにゃーん」と言って朝ごはんの催促をしてきます。意外なことに、カムイは他人が苦手で、宅配便の「ピンポーン♪」が鳴ると、慌てふためき必死の形相で隠れるビビりな子です。クールなベルと三枚目のカムイ、二人が毎日の生活を豊かにしてくれることに感謝しています。

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昨日、母島南崎海鳥繁殖地周辺に設置したセンサーカメラの撮影画像データを回収しチェックしました。4月15日以降、海鳥営巣地には営巣の下見なのか、カツオドリの飛来が続いているようです。ノネコの侵入を抑制する海鳥保護柵の周辺ではノネコの撮影はなく、ひと安心。今シーズンもたくさんのカツオドリが順調に繁殖できることを願っています。

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22日おがさわら丸入港日午後、「8年前に母島のネコを譲り受けて飼っているんですが…」と飼い主さんがねこまちを訪ねてくれました。愛猫は2016年4月7日に母島北進線庚申塚で捕獲されたオスの黒ネコ(No.614)。島名「匠」をそのまま使ってくれていて、推定9歳の匠くんは甘えん坊で元気に過ごしているそうです。東京搬送の際に動物病院に渡している捕獲地点地図とねこまちでの飼養記録は、今でも大切に保管してくれているそうで大変嬉しく思いました。今回の旅の目的のひとつにねこまち訪問があり、今日は愛猫のふるさと母島にも行ってみると話してくれました。