『第3回 小笠原動物派遣診療』母島
小笠原ネコ事業の集落対策のひとつ『動物派遣診療』が東京都獣医師会の協力と各種医療機器メーカー、製薬会社の協賛を受けて母島から始まりました。3年目となるこの事業には毎年ご参加いただいている先生も多く、即席診療所にも戸惑うことなく順調に診察が行われました。
小笠原ネコ事業の集落対策のひとつ『動物派遣診療』が東京都獣医師会の協力と各種医療機器メーカー、製薬会社の協賛を受けて母島から始まりました。3年目となるこの事業には毎年ご参加いただいている先生も多く、即席診療所にも戸惑うことなく順調に診察が行われました。
明後日15日から行われる『第3回 小笠原動物派遣診療』の東京都獣医師会「小笠原動物医療団」が東京を出発しました。竹芝桟橋には、これまで小笠原で“ネコ対策事業”に携わった関係機関のスタッフも見送りに来られたようで、派遣団到着よりひと足早く写真とともにみなさんの熱意が伝わってきました。
都議会公明党視察団が11月1−4日に来島され、視察目的のひとつである『世界自然遺産登録と動植物保護の課題』の現場として、東平アカガシラカラスバトサンクチュアリーの視察後、「ねこまち」に立ち寄りました。小笠原が現在取り組んでいる“ネコ対策”について、活動内容や現場の意見を真摯に聞いてくれました。
おがさわら丸で東京へ搬送されるミケコ
今年7月、世界自然遺産登録評価のためにIUCN視察団が来島したのと前後し、いくつかのマスコミ取材がありました。その中のひとつ、日本経済新聞でも電子版のライフ面「ほっとニュースphoto」でノネコ事業が紹介されました。
http://www.nikkei.com/life/
このトップページに登場する三毛猫は、関係者にとってはちょっと懐かしい…そして思い出深いネコです。2007年7月に母島で捕獲され、一時飼養する父島へ搬送中のははじま丸の船内(乗船時間2時間)で3匹の子ネコを産んだ島名「ミケコ」です。それからの数日間は、子育てネコを見守るという初めての経験にスタッフはてんやわんやだったようですが…。3年の月日が過ぎ、島を離れたネコが幸せに暮らしている姿を知り、あらためて東京都獣医師会の先生方や多くの里親さんに感謝しました。
来月15日から行われる『第3回 小笠原動物派遣診療』に向けて、ネコ飼養状況の確認と派遣診療開催案内のために各家庭に訪問調査を行っています。
私たちが目指す【飼い主のいないネコをなくし、ペットと野生動物が共生できる島】は、山域の野生化したネコだけを捕獲していても実現しません。集落域のネコを適正に飼養し、これ以上飼い主のいないネコを増やさない心がけや取り組みが必要となります。
ペットネコの調査と並行して、集落の餌やりネコやノラネコの調査もはじめました。ノラネコ情報がありましたら、IBOまたは小笠原村総務課企画政策室までご連絡ください。