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「クロネコ捕獲!14:00発のははじま丸に乗せます」10:00過ぎ、嬉しいニュースが飛び込んできました。
連日張りつめた空気のなか、監視カメラと足跡チェック、捕獲カゴのセットが行われてきましたが、ネコ進入防止柵突破から8日目の朝、3.4Kgのオスのクロネコが捕獲されました。
このクロネコが監視カメラに最初に写ったのは7月11日。ネコ進入防止柵の手前で夕日をバックにした凛々しい姿でした。その後も数回にわたり撮影されましたが、いつもカメラ目線で、時にはカメラの前で糞をしたり、ネコ捕獲カゴのうえで毛づくろいをしたり・・・と余裕の態度?で、ふ化期の雛を守ろうとする捕獲部隊を随分苛立たせたようでした。
“ルパン”と名づけられた耳の大きなハンサムなクロネコは、16:10父島「ねこまち」にやってきました。南崎のオナガミズナギドリに被害はなく、無事育ってくれることを願います。

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秀でた運動能力を持つクロネコの捕獲に向け、本日も「ネコ返し」の改良工事がIBOスタッフと学生によって行われました。さらに、監視カメラを16台に増設、ネコ捕獲カゴも父島から追加投入したもの以外に、母島島内のものを全て集め、海鳥営巣地内や半島を横断するように設置されました。通常使用する捕獲エサ“さば缶”に加え、半島を横断する捕獲カゴ7台には、唐揚げ・竹輪が仕掛けられ、『唐揚げ・竹輪防衛線』が張られました。さてクロネコは、どのエサが好みなのでしょうか・・・?

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「南崎の柵をネコに越えられました!!」・・・7日早朝、母島ネコ捕獲隊長より緊急連絡が入りました。12母島南崎には海鳥繁殖地保護のため、2006年に住民ボランティアにより高さ1.8m、長さ約100mにわたりネコの侵入を防止する海鳥保護柵が設置され、海鳥繁殖地が復活しています。2008年に環境省によって柵はリニューアルされ、現在は環境省の管理下で柵の維持管理とネコ捕獲が行われており、毎日捕獲隊員が巡視し、ネコ捕獲カゴと監視カメラ、柵周辺のネコの足跡チェックを行っています。この時期は、オナガミズナギドリのふ化期にあたり、最も危険な時期にネコに侵入されたのです。
8日、ははねこ隊(住民からなる母島ネコ捕獲部隊)に緊急招集がかけられ、IBO夏季研修生(東京海洋大学生)の応援も得て、柵上部の改良工事が行われました。10名ほどの参加で夕方までかかって『ネコ返し』を「ぶらさがるとたわんで落ちてしまうような構造」に改良しました。母島のみなさま、炎天下のなかご協力ありがとうございました。

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母島でノネコの捕獲に活躍してくれた隊員のひとりが1年間の母島生活を終え、8月2日内地に戻りました。ネコ好きな、ははねこ隊員の見送りは、やっぱりネコ耳カチューシャです。船のうえでもきっと感激してくれていたと思います。これからも内地のネコ事業サポーターとしてよろしくお願いします。

ははねこ隊員からのメッセージ「滞在中は大変お世話になりました。1年と数ヶ月の短い住民生活でしたが、母島の全島捕獲が始まり、少しの間でもははねこ隊の一員として活動できたことは大変有意義でした。話を聞いているだけでは見えてこないものを多く知ることができました。これからは、内地からノネコ事業およびアカポッポや南崎のことに関わって行ければと思います。今後ともよろしくお願いします。」

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朝から魚を流水で解凍しカット・・・。飼養室隣の捕獲部隊のデッキで、ネコ餌作りがはじまりました。味付けはネコ捕獲に長年携わった隊長の経験から得られた調合で行われ、使用する調味料の分量は秘密です。臭いと味にこだわり、煮込んだ後も夕方まで鍋の中でじっくり冷まして味を滲み込ませ、パック詰めのあと冷凍保存されました。