里親さん便り
― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―
島ネコNo.915【ごろまきちゃん】(父島コーヒー山出身)
猫は「ごろまき」という名前で、私どもの家で元気に暮らしています。我が家は夫婦と娘2人の4人家族で、家族が競ってごろまきをかわいがっております。初めて病院で対面したときは、私ども家族はもちろん病院のスタッフの方に対しても攻撃的で、触ることもできませんでした。怯えて小さい体をさらに縮めて威嚇する姿は、とても痛々しく見えました。家に連れて帰ってからも 半月ほどはケージから出ようとしませんでしたが、毎日話しかけて少しずつ接触を試みていくうちに、徐々に心を開いてくれるようになりました。あれから四か月余り、いまでは名前を呼べば「グルル」と返事をし、鼻をすり寄せてくる甘えん坊です。撫でられたり話しかけられたりするのが好きで、気づくといつも誰かのそばにいます。寝るときには思い切り四肢を伸ばし、お腹と舌を見せつつ半目で寝ています。そんな姿に家族みんなが日々癒されております。最近はコロナウィルス感染症の影響により、市民生活にもさまざまな支障が出始めております。我が家でもウィルスに警戒しながら暮らしておりますが、ごろまきにとっては、家族の外出が減って娘たちが休校で家にいることがかえって嬉しいようです。