最新情報

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小笠原を最初に発見したと伝えられる小笠原貞頼を祀った小笠原(貞頼)神社が扇浦にあります。例大祭は7月26日ですが、その奉納レースとして毎年アウトリガーカヌー大会が前週の週末に行われています。男子・女子・男女混合レースの他に小学生レース、要岩(全長およそ1.2Km)をスイム・SUP・カヤックなどで回るオープンレースも行われ、今年も300名以上が参加し、島の一大イベントとなっています。ネコ捕獲隊もねこまちスタッフも、この日は仕事を休んで友人たちとそれぞれチームを組んで参加しました。
アウトリガーカヌーレースは4人1組で砂浜から走ってスタート、沖に設置したブイを回って、最後に砂浜に立てた旗を取ってタイムを競います。全員で息を合わせてパドルを漕ぎ、一番後ろの人が風や波を読みながら舵を取ります。今年は台風11号の通過、12号の接近により穏やかな海況ではありませんでしたが、職場や友人それぞれのチームに応援団も加わり、白熱したレースが行われました。男子決勝は、ネコ捕獲隊隊員がそれぞれ舵取りを務めるチームが勝ちあがり大いに盛り上がりました。

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昨年8年ぶりにカツオドリの営巣・巣立ちが確認された母島南崎。今年も4月下旬に誘致のためのデコイを設置し、期待に胸を膨らませていましたが、5月中旬、昨年と同じ場所で営巣が確認されました。非常にデリケートなため観察も月1回程度に控えていますが、今月も繁殖行動の継続、さらにはかつてノネコによって壊滅的な状態となった旧営巣地でも1組が確認できました。今年も雛の誕生・巣立ちまで見届けられるよう、安全な繁殖地を維持する活動を続けながら見守っていきたいと思っています。

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本日、小笠原のノネコへの取り組みが、朝日新聞のWEBメディア「dot.」に『野生化した凶暴ネコも“小笠原流”で可愛く大変身』というタイトルで掲載されました。18日はYahoo!のトップニュースでも数時間紹介されました。是非ご覧ください。

http://dot.asahi.com/dot/2015061700085.html

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** 長い間お休みしていました『ねこまち通信』今月から再開します。これからもどうぞよろしくお願いします **

梅雨空の小笠原。カモフラージュのために敷きつめた沢山の落ち葉にまみれて、可愛らしい子ネコが2匹、仲良くひとつの捕獲カゴに入って、ねこまちにやってきました。雨が降ったり止んだりの天気が続き、濡れた落ち葉にまみれた体はしっとりと湿っていましたが、タオルで拭いてあげると元気にミャ〜ミャ〜鳴いていました。お腹がとても空いていたようで、警戒しながらも与えたスープ缶詰をバクバク食べていました。
3日前、躑躅山の同じ地点で三毛ネコが捕まりました。昨年12月、大滝で母ネコと5匹の兄弟ネコが一緒にセンサーカメラで撮影されました。三毛ネコはこの子ネコ兄弟のなかの1匹でしたが、すでに乳首には授乳のあとがうかがえ、今日捕獲された兄妹ネコの母親の可能性が高いようです。産まれて数ヶ月で繁殖群の仲間入りをしてしまうネコ。このスピードに追いつき上回るためには…???

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傘山からの景色

おがさわら丸が年に一度の定期点検のために2週間運行を休んでいます。船の入出港に左右されることなく、また多くの島民が休暇をとって上京していることもあって、島が1年で最も静かな時間を過ごしています。
良く晴れた日曜日、急に思い立ってお弁当を持って傘山に出かけた帰り道、あとから登ってきたガイドさんが「道路から少し入ったところにアコウザンショウのレストランがあって、あかぽっぽが食事に来ていた」と教えてくれた場所に立ち寄ってみました。自分の落ち葉を踏みしめる足音の他に、もうひとつ忙しく動き回る音が聞こえました。私の存在に全く気付くことなく、忙しそうに歩きまわって地面に落ちたアコウザンショウを食べる足環付きのあかぽっぽが1羽いました。数年前までは、森の奥で暮らす『幻の鳥』と言われていたあかぽっぽですが、こうして間近で見ることができ改めて活動の成果を感じました。