最新情報

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アカガシラカラスバトとオガサワラカワラヒワの現状と保全状況を、島民や関係者とともに共有し考えるイベント『ヒワぽっぽの日』が、コロナ禍が明けて久しぶりに対面での開催となりました。前日、カワラヒワの生息地である母島で開催予定でしたが、海況不良によりははじま丸が欠航となりスタッフが移動できないため、1月18日に延期となりました。講演会は、まずあかぽっぽの生息数増加に伴う交通事故やバードストライクといった死亡事故の報告、続いてオガヒワ会から知名度アップのための活動報告、Islands care よりカワラヒワ生息地である母島属島での生態調査•モニタリング調査の報告が行われました。子供達の参加も多く、無料配布されたオガヒワ暮らしの情報本「あいうえオガヒワ」で理解を深めてくれることを期待しています。

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5日夜の母島会場

公益社団法人 東京都獣医師会の協力による今年度2回目の小笠原動物派遣診療が、3-6日に行われました。動物行動学を専門とする入交眞巳先生によるペットの飼い方に関する講演会や飼い主との個別相談が行われ、ノネコ捕獲に関しては行動学からみたアドバイスをいただき、参加者には大変有意義な時間となりました。

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上;3-4時間おきにねこまちに集まりミルク哺乳
下;左からケンケン・タンタン・トントン

11月19日夕方、ねこまちで3年ぶりに出産がありました。お母さんネコの美鈴ちゃんは出産経験があり、出産直後から甲斐甲斐しく面倒をみていて子育ては順調にいくかと思われましたが、出産から3日目の夕方、授乳やグルーミングで呼吸状態が悪化しているのが観察されました。一晩様子をみましたが状態の改善はなく、やむなく美鈴ちゃんは肺炎疑いで入院治療とし、子ネコ3匹のお世話を引き受けることになりました。さらに3匹のうちの黒ネコ;タンタンの成長は、2日目から兄弟に遅れをとっていて気がかりな状態でした。24時間体制3-4時間おきのミルク哺乳をひとりで担うことは困難で、急遽関係者に声をかけてミルクサポートチームを作り、日中から夜のはじめの哺乳を、それぞれの隙間時間で応援してもらい子ネコ育てを行いました。子ネコもスタッフもシリンジ哺乳に慣れるのに少し時間がかかり、哺乳量、温度管理、便秘…悩みながらの子ネコ育てが1週間続きましたが、プロのもとで育ててもらうのが最良と判断し、東京都獣医師会の協力を得て子ネコ3匹は30日父島出港便で動物病院に搬送しました。船内でも乗り合わせたスタッフや友人に応援してもらい24時間体制でミルク哺乳を続け、3匹元気に多摩市の動物病院に到着することができました。

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勤労感謝の日の祝日11月23日(木)上野恩賜公園にて「2023動物感謝デー in JAPAN “World Veterinary Day”」が開催されます。小笠原ネコプロジェクトも東京都獣医師会ブース内でポスター展示を行います。「あかぽっぽ」や「おがじろう」が会場でお待ちしていますので、皆さま是非ご参加ください。

催事名:2023動物感謝デー in JAPAN “World Veterinary Day”

テーマ:「動物と人の健康は一つ。そして、それは地球の願い」

日時:2023年11月23日(祝木) 10:00-16:00 *雨天決行

会場:上野恩賜公園

主催:公益社団法人 日本獣医師会

https://doubutsukansha.jp/2023/
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母島小学校5年生は毎年総合的な学習の時間の中で、南崎の校外学習を行なっています。今年も「母島の自然を守る」取り組みを学ぶため、マイケル絵本を使った事前学習を行い、9日にスタッフからレクチャーを受けました。校外学習は1日かけて行われ、まずは北進線で朝捕獲されたノネコを見学し、南崎ロータリーでカゴ罠とセンサーカメラの説明を受けてから南崎海鳥繁殖地へ向かいました。途中で保全対象種であるアカガシラカラスバトに遭遇、南崎の海鳥保護柵では、春から夏にかけて度々侵入された黒ネコとその対応策について説明を聞きました。海鳥営巣地見学では、カツオドリの若鳥を目撃したり、オナガミズナギドリの録音した鳴き声を聴いたりしながら夜の営巣地に思いを馳せてみました。盛りだくさんの体験学習となりましたが、子供達は故郷母島の自然保護活動にどんな思いを抱いたでしょうか?